研究課題/領域番号 |
08457646
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
田村 正枝 (1997) 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30155270)
高橋 泰子 (1996) 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30107669)
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研究分担者 |
宮澤 広恵 長野県看護大学, 看護学部, 助手
石川 みち子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70151355)
井上 都之 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00281254)
高橋 泰子 東京大学, 大学院・医学系, 教授 (30107669)
宮沢 弘恵 長野県看護大学, 看護学部, 助手
田村 正枝 長野県看護大学, 看護学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 尿路感染 / 感染コントロール看護婦 / 留置カテーテル / 感染予防 / 外尿道口のケア / 看護ケア |
研究概要 |
本研究は、以下の目的で平成8年度から2年間にわたって行った。1.尿路感染予防に関するケアの実態を明らかにする。2.尿路感染の成立過程と尿路感染成立に影響を与える要因を明らかにする。3.前記の結果ならびに文献検討に基づいて感染コントロール看護婦が行うべき尿路感染予防のための看護モデルを作成し、その有効性を検証する。 初年度は、尿路感染予防のための看護モデル作成に必要な基礎資料を得るために、病床数300前後の長野県内の30病院および東京都内38病院の看護者を対象に尿路感染の発生状況や発生原因についての認識、尿道留置カテーテルの管理および患者ケアに関する質問紙調査を行った。「カテーテル挿入前の手洗い」「留置中外尿道口への抗菌剤の塗布」などは対象の半数以上が実施していなかった。尿路感染の成立とそれに影響を与える要因を明らかにするためにS病院救急救命センターに入院し、尿道留置カテーテルを挿入している患者32名についてカテーテル挿入後から48時間毎に全身状態、尿の性状・量、細菌、外尿道口の分泌物の細菌、抗菌薬使用の有無、環境の清浄度等の調査を行った。カテーテルを留置してから7日前後で菌検出(本研究では10^3CFU/ml以上を菌検出とした)は対象の9割に見られ、抗菌薬を使用している場合には6割程度であった。また菌検出が見られなかった対象の平均尿量は、菌検出が見られた対象に比べて多い傾向にあった。 平成9年度は上記の結果や文献検討を基に外尿道口からの細菌の侵入を予防する目的で、抗菌薬イソジンゲルを塗布する方法を取り入れ、パイロットスタディを実施した。尿検査で、3名には全く菌検出が見られなかったが、2名は1回目から菌検出が見られた。今回はパイロットスタディで対象数も限られていたことから、このモデルについての効果を検証することはできなかったが、今後対象数を増やし,検討することの意義が示唆された。
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