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無拘束での身体運動時の脳内生体情報に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08458015
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関東京大学

研究代表者

白山 正人  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50171054)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
キーワード脳波 / 絶食 / 体重 / 運動能力 / POMS / 断食 / 運動準備電位 / Negative Slope / 運動関連脳電位 / 大筋運動
研究概要

体重階級性のスポーツ選手の減量による意識の変化を調べる目的で、脳波の測定を用いた。ただし、1日のカロリー摂取量には個人差があり、また正確なカロリー計算も困難であるので、減量ではなく絶食を用いた。つまり、本研究では、24時間の絶食による安静時,運動中の意識の変化を脳波学的に調べることを目的とした。また、絶食による生理学的、心理学的変化についても調べた。
被検者は22〜27(23.4±2.07)歳の健康な男子学生5人であった。24時間の絶食(飲水は認められる)前後に、体重,体温,POMS,Mental work test,自転車エルゴメータ運動前安静時,運動中(50W,100W),運動後安静時の心拍数,血圧,呼吸数,RPE,酸素摂取量,脳波の測定を行った。脳波は、高速フーリエ変換によってパワースペクトルを求め、4〜8Hzまでのθ帯域,8〜13Hzまでのα帯域,13〜20Hzまでのβ帯域に3分し、各領域の割合をエネルギー百分率として表した。
24時間の絶食により有意な変化がみられたのは、以下の測定項目であった。体重は減少した(P<0.01)。POMSの疲労,混乱領域に減少傾向がみられた(ともにP<0.1)。Mental work test中の主観的に感じたstress levelに増加傾向がみられた(P<0.1)。運動中(100W)の心拍数(P<0.01)と呼吸数(P<0.05)が増加した。脳波についてみると、特に安静時に、α帯域の増加がみられた部位が多く、θ帯域の減少がみられた部位もあった。
α帯域の増加については、よりリラックスした状態であると考えられる。また、θ帯域が減少してα帯域が増加したことにより、θ帯域からα帯域への速波化がみられ、覚醒レベルが上がったことが示唆された。このような意識の変化は、スポーツ選手にとって悪いものではないであろう。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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