研究課題/領域番号 |
08458017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大築 立志 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30093553)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 予測 / 時間的予測 / 反応時間 / 筋放電潜時 / 脳波 / CNV / 随意筋力 / 刺激呈示確率 |
研究概要 |
前年度と同様の実験設定で、本年度は脳波の測定を加えて同様の実験を行った。前年度と同様に、健常な成人被験者を用い、光刺激(LED点灯)に対して、できるだけ素早く反応する単純反応時間課題をを行わせた結果、次のことが明らかとなった。 1)最初の警告シグナルから反応刺激(光)までの期間(foreperiod)を一定にし、最初のキューシグナルの後一定時間間隔で2回のキューシグナルを与えてforeperiodを3等分した場合と、2回のキューを与えなかった場合を比較すると、筋力発揮動作開始の反応潜時は一定時間間隔のキューが与えられた場合の方が明らかに短縮した。 2)頭皮上の12ヵ所から国際10-20法に従って脳波を記録し、加算平均によってα、βなどの周期性脳波を除去して緩電位(CNV)を記録したところ、頭頂部のCzにおいては、キューシグナルのある場合に最後のキューシグナル終了直後から大きな電位が発現して反応刺激まで持続したが、動作肢を支配する運動野上ではそれよりも前から徐々に電位の上昇が観察された。 以上の結果はヒトの脳は少なくとも筋力発揮の開始準備及び発揮筋力量を独立にプログラムしている可能性を示唆するものと考えられる。
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