研究分担者 |
垣花 京子 東京家政学院筑波女子大学, 助教授 (50248754)
原田 耕平 川村学園女子大学, 教育学部, 助教授 (10238181)
渡辺 公夫 筑波大学, 数学系, 助教授 (50015913)
礒田 正美 (磯田 正美) 筑波大学, 教育学系, 助教授 (70212967)
清水 静海 (清水 静満) 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
日野 圭子 筑波大学, 教育学系, 助手 (70272143)
中山 和彦 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (50091913)
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研究概要 |
最近,コンピュータやインターネットなどを利用した教育や情報が増加しており,このようにマルチメディアを活用する情報化社会において,いかに思考し,創造するかは大切である。例えば,40人近くの子どもが,朝早くから放課後まで,一斉授業の教室の中で詰め込まれている姿を見るたびに改善しなければならないと考えている。 特に,分からない算数や数学の授業を受けて勉強するのは,ある意味では虐待ではなかろうか,と今回の教育課程審議会や学習指導要領の編集委員会などで,一部の人が話題にし,算数や数学の授業時間数や内容の削除を要求したことは,よく知られていることである。 しかし,これまでの算数・数学の内容は,我が国独自の文化や経験を生かした貴重な遺産であるから,今後も継続する必要があり,また歴史的にも重要な内容であるから,学校文化として保存し,継承することは大切なことである。 一方,この変化の激しい時代を,人間らしく,しかもよりよく生きていくためには,肉体的にも精神的にも健全であると共に,美しいものを見て感動する素直な心を持ちながら,他人への思いやりや周囲の人との調和や協調をする心を持つことも大切であろう。それが「生きる力」の源であり,こうした資質や能力を日々の算数・数学の授業で育成したいものである。「生きる力」は,紙や鉛筆だけの知識では不十分でコンピュータなどを活用し,日々の授業を工夫して指導するところに意義があり,我々の文化や文明を発展する環境をつくることが大切である。特に,これからの子ども達は,生きることの「実体」を持ちながら,しかも「さらに,よりよく生きる心」を具体的に体得するためには,マルチメディアを活用した情報化社会が必要・不可欠であることを,当研究では明らかにすることができた。
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