研究分担者 |
井上 光洋 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60016491)
平田 昭雄 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60165173)
清水 美憲 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90226259)
立木 正 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30197644)
児島 邦宏 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70014826)
池崎 喜美恵 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90145350)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
本研究は,教科教育学の立場からの授業の分析および評価の方法を開発することを目的として展開されてきた。これは,従来の授業研究が,「一般的な」授業の分析を指向してきたのに対し,各教科の授業にみられる特徴を押さえた授業分析方法の開発が可能であり,また授業の改善のためにそれが必要なのではないか,という基本的着想に基づいている。 そこで,本研究では,各教科教育の立場から,授業分析研究の現状とその課題を,具体的な授業の分析事例に基づきながら明らかにするとともに,それらを総合的に把握して,授業の新しい分析・評価方法の試行を展開した。 まず,従来は十分に授業分析研究が展開されてきていない音楽・美術・体育などの教科における表現・技能的な教授・学習過程にアプローチするための課題と方法を示した。また,観察・実験を中心としたグループ・個別学習が展開される理科における授業データの採取・分析方法が開発された。さらに,国語科や算数・数学科,社会科などの授業研究に代表されるように,従来から教師の教授行動を中心に行われてきた一斉授業の分析・評価についても,学習者の観点からの分析の必要性が明らかになり,そのための具体的な方策が示された。 以上の研究成果については,関連諸学会で発表するとともに日本科学教育学会年会においてシンポジウムを開催し,それらの成果を収録した研究成果報告書(冊子体)を作成した。 今後,本研究の成果を総合的にとらえ直し,授業の改善および教員養成プログラムにおける活用などの研究へと展開することが望まれる。
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