配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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研究概要 |
本研究では,実時間超分散システムが提供するユーティリティの自由な再利用を目的としたデータ駆動型仕様記述環境の構成法,このシステムを実現するスーパーインテグレーションによるデータ駆動プロセッサアーキテクチャ,および,超分散システムの好例であるTINA(Telecommunications Information Networking Architecture)環境のデータ駆動型実現法を,次のように検討した. (データ駆動型仕様記述環境) データ駆動図式による仕様記述からのプログラム直接生成機能,記号実行プロトタイピングによる副作用検出機能,ならびに,階層的仕様記述の再構成機能などを持つプロトタイプを実現した.さらに,実時間処理プログラムの生成のため,マルチプロセッサへのプログラム割当を検討し,予備的評価を通じてその有効性を確認した. (スーパーインテグレーションによるデータ駆動プロセッサアーキテクチャ) TINA-kTN(kernel Transport Network)の基幹プロトコルTCP/IP処理を実現し,データ駆動プロセッサを用いたエミュレーションにより,プロセス間の相互干渉のない多重処理が実現可能なことを示した.また,スーパーインテグレーションを進め,オフチップペナルティを極小化するとともに,TCP/IP処理向き命令の追加により,142Mb/s以上のスループットを持つプロトタイプを実現した. (TINA環境のデータ駆動型実現法) TINA環境における実時間多重処理の実現のために,TINAの分散処理環境を構成する,アプリケーションオブジェクト間の通信プロトコル,およびオブジェクトとプロトコル間のインタフェースを実現し,実行時のスケジューリングを要しない実時間処理の実現可能性を示した.
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