研究課題/領域番号 |
08458061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
李 頡 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (50251046)
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研究分担者 |
亀田 壽夫 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (10011660)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 分散コンピュータシステム / 負荷分散 / システムの性能 / ネットワーク / 最適化 / アルゴリズム / 一般的ネットワーク構造 / 異機種分散システム / システム性能 / 一般的なネットワーク構造 |
研究概要 |
分散コンピュータシステムの中で、負荷を分散して、システムの資源(CPU、メモリ、ネットワーク、I/O装置など)の効率的な利用をはかることは、分散コンピュータシステムの一つの重要な問題です。システムの性能(ジョブの平均応答時間、システムのスループットなど)を向上させ、分散システムの資源を最大限に利用するのが最適負荷分散です。 本研究では、まず、一般的ネットワーク構造を持つ異機種分散システムにおける最適負荷分散問題を、ジョブの平均応答時間を最小化する非線形最適問題をして定式化しました。また、その問題の解の満足すべき必要十分条件を導きました。さらに、その解の構造に基づき、一般的なネットワーク構造を持つ分散システムにおける最適負荷分散問題が、各ノードをセントラルノードとし、その隣のノードを、衛星ノードとする簡単なスター型分散システムにおける最適負荷分散問題に分解できることを解明しました。そして、一つの分解アルゴリズムを新しく提案しました。提案したアルゴリズムは二つのよい特徴を持っています。一つの特徴は分散で負荷分散を行うことです。つまり、全体の複雑なネットワークをノードごとに簡単なスター型ネットワークに分解して負荷分散を行うので、分解されたスター型ネットワークのセントラルノードとその隣のノードの情報の交換しか必要ありません。もう一つの特徴は、構造的に簡単であることです。提案したアルゴリズムの有効性を解明するため、われわれは、他のアルゴリズムとメモリ需要量と計算時間需要量に対して比較し、計算実験によって提案したアルゴリズムが優れた性能を持つことを解明しました。 さらに、その分散システムの負荷分散の原理を一般の原理の一つと見なす。それを利用して、並列オンライントランザクション処理システムのスケジューリング及び並行制御方式及び移動通信網での負荷分散法を用いた最適なセルの割り当てなどの問題についても研究を行いました。
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