研究分担者 |
山下 義行 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (20220353)
脇田 建 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (10242265)
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162642)
山本 喜一 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (20051873)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
1. 研究の背景と目的 (1) アルゴリズム・アニメーションを用いて,字句解析からコード生成までのフェイズのコンパイラおよびコンパイラ生成系の動きを視覚的に表示する.これにより,従来難しいとされていた構文解析アルゴリズムなどを講義等で実演して教育に役立てるほか,開発者が処理系を作成する際の直観的な理解を助けることができる. (2) ユーザが上で述べたアルゴリズム・アニメーションを利用しながら,対話的に言語処理系を作成することのできる統合的言語処理系開発環境を提供する.この中で,生成系への入力となる属性文法記述をアルゴリズミック・デバッギングに基づく手法で視覚的にデバッグするシステムを作成する.これにより,字句解析からコード生成に至るまでのフェイズの解析や変換を視覚的な表示で確認しながら処理系を開発できるようになる. 2. 平成8-10年度の研究成果 (1) 字句・構文解析器に対するアルゴリズム・アニメーションを生成系FlexとBisonを利用して作成した[発表1]。(2) 本言語処理系生成システムを用いて,C言語サブセットのコンパイラを,字句解析からコード生成までのすべてのフェイズを生成系を用いて生成する方法により作成した[発表2].(3) 統合的開発環境の一部となるインクリメンタル属性評価の研究を行った[発表3],(4) 属性文法記述をアルゴリズミック・デバッギングに基づく手法でデバッグする手法を開発し,プロトタイプシステムを作成した[発表4]. 3. 今後の課題 いくつかの部分はプロトタイプに終わっているので,これらを完成させることが今後の課題である.
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