研究課題/領域番号 |
08458087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 一信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90126912)
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研究分担者 |
平井 真理 名古屋大学, 医学部, 講師 (90242875)
池田 充 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50184437)
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 遠隔医療 / ROC解析 / ISDN64 / 画像評価 / 動画伝送 / マルチメディア / コラボレーション / 医用画像 / テレビ会議システム / テレメディスン |
研究概要 |
マルチメディア技術を使った3つの医用画像遠隔診断システムの有用性と問題点とを検討した。1)インターネットを使ったパーソナルコンピュータ間ビデオ会議システム(Enhanced CU-SeeMe)では、消化管X線フィルムなどの画像(33KB〜900KB)をスキャナーあるいはデジタルカメラを用いて取り込み、画像共有を行った。画像容量が大きいほど、伝送時間は長くなった。画質は患者紹介などの参照画像としては有用であったが、コラボレーションの会話のためには別の電話回線が必要であった。2)画像処理ワークステーション(HP9000,C-class)による動画についてのマルチメディアコラボレーションシステムでは院内を100VG-anyLANで、院外との病院をISDN64で結んだ。ビデオ再生装置から動画(冠動脈造影)を入力し、伝送した。100VG-anyLANでは動画伝送のコラボレーションは可能であった。ISDN64ではリアルタイム(同期)のコラポレーションは不可能であったが、先に動画像を伝送しておいて(Store&forward)、後ほど同時に再生する方式の画像共有は可能であったが、会話のために電話回線が必要であった。動画のコラボレーションには、少なくともISDN64が3回線必要である。3)市販のテレビ会議システムによる医用画像診断システムでは、パーソナルコンピュータ間をISDN64で結び、テレビ会議システム(PictureTEL)を用いて、伝送時間および画像評価を行った。種々のデータ容量の画像を「アプリケーション共有」メニューを使って相手側に送信する場合の伝送時間は画像容量が大きくなるにつれて直線的に延長した。1分間で送信できるデータ容量は150KBであった。肺腫瘍胸部X線画像についてシャーカステン上とCRTモニター上の読影診断精度についてROC解析を用いて比較検討した。前者のROC曲線下面積は0.93〜0.96、平均0.94、後者は0.80〜0.95、平均0.85で両者の間には有意差はなかった。つまりCRTディスプレイ上とシャーカステン上の画像の読影精度には差がなく、TV会議システムは遠隔胸部X線画像診断支援に有用と考えられた。
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