配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
リモートセンシングと都市環境との係わりが注目される中,都市環境を備えた知識データベースの整備が益々重要となっている.本研究は,都市環境データを意味的に記述することに主眼を置き,一般の人にも都市環境データベースヘのアクセスを可能にするような「環境データベース」の構築を目指す基礎的研究である.そのための具体的な研究内容は,「リモートセンシング画像データ」と,公開されている「環境データ」を統合し,さらにこれらのデータを理解するための「知識」を加えた「環境知識ベース」のプロトタイプを作成することである.本研究では北九州市の環境を具体例として取り上げた.北九州市の環境データは,北九州市環境局から毎年「北九州市の環境」という報告書の形で公表されている.この報告書を基に,環境知識データベースシステムのプロトタイプを試作した.具体的な研究項目は次の通りであった.(1)ランドサット画像解析,(2)自然言語の意味記述,(3)対話型環境情報検索システムと仮想現実感の融合の三項目である.(1)に関して,ランドサット画像解析の中でも特に,多時期画像の識別法と大規模画像の対話型解析法を提案した.またテクスチャ領域のセグメンテーションに関してもMRFモデルを利用した新たなセグメンテーション手法を開発した.(2)に関して,環境情報システムに入力された自然言語を解析するために必要となる意味表現,具体的にはSD式の意味量,意味差,さらには,SD式作成支援システムについて研究を行った.最後に,(3)に関しては,SD式を利用した対話型環境情報システムのプロトタイプを作成し,さらにそれと仮想空間を融合した親しみやすい環境情報システムを試作した.さらに,画像情報を利用した仮想空間の生成支援システムについても検討を行った.
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