研究課題/領域番号 |
08458090
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
藤崎 博也 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (80010776)
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研究分担者 |
広瀬 啓吉 東京大学, 工学部, 教授 (50111472)
大野 澄雄 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (80256677)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 基本周波数パターン / 英国英語 / ドイツ語 / ギリシャ語 / 生成モデル / フレーズ指令 / アクセント指令 / 規則合成システム / 基本周波数パターン生成モデル / 韻律的特徴 / 韻律生成規則 / 英語音声の韻律的特徴 / ドイツ語音声の韻律的特徴 / 韻律記号 / テキストからの音声合成 |
研究概要 |
1.研究目標の明確化と対象言語の選定 研究の開始に当たり、まず、研究代表者らによりすでに確立された共通日本語音声の基本周波数パターン(以下、Foパターン)の生成モデルを基礎としてそれを複数の言語の音声に拡張・適用すること、それらの言語のテキストからのアクセントの位置・統語構造。焦点の位置等に関する言語情報の抽出は、別途の研究より行うこと、なお、対象言語は、英国英語・ドイツ語・ギリシャ語を例として取り上げることとした。 2.英国英語・ドイツ語・ギリシャ語のFoパターンの生成モデルの解明 上記3言語の多数の男女の母国語話者による文章朗読および対話音声の資料を収集し、分析を行った結果、これらの言語の音声のFoパターンは、いずれも日本語音声のFoパターンの生成機構と同一の機構により生成しうるが、英国英語音声ではフレーズ指令の大きさとタイミングおよびアクセント指令の極性の点で、ドイツ語音声ではフレーズ指令がインパルス型とステップ型の両方の場合があるという点で、日本語音声とは異なること、またギリシャ語音声では指令に関する制約が日本語音声と全く同一であること、を明らかにした。 3.複数言語の韻律的特徴の規則合成システムの構築 上記の成果に基づき、日本語音声の韻律的特徴の規則合成システムを基礎とし、英国英語・ドイツ語・ギリシャ語のテキストから抽出したアクセントの位置・統語構造・焦点の位置に関する情報に基づいて、各言語の音声のFoパターンを生成するために必要な韻律記号系、およびそれらの記号からモデルへの制御入力指令の大きさと生起時点を決定する生成規則を導出し、複数言語の音声の韻律的特徴の規則合成システムを構築した。
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