研究課題/領域番号 |
08458092
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
門田 安弘 筑波大学, 社会工学系, 教授 (10078991)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 原価企画 / QFD / VE / コスト・マネジメント / 原価管理 / 品質管理 / 製品差別化 / 品質機能展開 |
研究概要 |
新製品開発における原価低減システムは「原価企画」として普及しているが、これによって製品の価格は引き下げることができる。しかし、同時に製品を差別化していってその品質を維持・向上させるのでなければ、その製品は消費者によって受け入れられない。このように、現実にはコスト低減と品質向上は同時に達成しなければならないにもかかわらず、両方の分野を統合して同時に遂行する方法については、ほとんど研究されていなかった。そこで、本研究では、原価企画システムを拡張し、製品の価格低減と差別化とを同時に達成するシステムを開発した。このために、本研究は平成8年度から10年度にいたる3年間に、次のような5つのことを行った。 1) 部品サプライヤーを含む広義の製品開発組織の代替案と原価企画の会計システムの代替案について、どのような組み合わせが製品開発で原価低減のパーフォーマンスを最も良くするかを明らかにした。 2) さまざまな企業環境のもとでの原価企画と品質管理のシステムはいかなる組み合わせが最もよく適合するかを明らかにした。 3) 製品開発における目標原価の達成の厳しさ(tightness)は、原価低減のパーフォーマンスにいかなる影響を与えるかを、質問票調査の結果および実験室実験の結果によって確かめた。 4) 新製品開発に関するQFDとVEとの有効性の比較を行った。 5) さらにQFDとVEの使用法において設計担当者の参加の程度やかれらに対する業績評価のシステムの違いの効果を確かめた。これらは質問票調査のデータで行った。 これらの研究の結果、3篇の論文を海外の審査付きジャーナルに公刊し、さらに4篇の論文を国内のジャーナルに公刊した。また国の内外の学会において10回の成果発表を行った。
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