研究課題/領域番号 |
08458163
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鈴木 敦巳 熊本大学, 工学部, 教授 (50040390)
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研究分担者 |
林 泰弘 熊本大学, 工学部, 助手 (50274692)
田淵 幹修 (田渕 幹修) 熊本大学, 工学部, 講師 (40037966)
北園 芳人 熊本大学, 工学部, 助教授 (40094007)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 底質特性 / 底生動物の湿質量 / 収容量 / 多様度 / 椎関性 / 干潟評価 / 浮泥の巻上げ / 浮泥の沈降 / 相関性 / 浮泥の巻き上げ / 千潟 / 底質土特性 / 底生生物 / 評価指標 |
研究概要 |
本研究は干潟環境の評価指標として底質特性に着目し、次の2項目を目的として行われた。 1.底質特性による干潟環境評価に適した底質特性項目を決定する。 2.干潟に於ける底質堆積浸食機構の解明 上記1の目的に関しては、底質特性として、粘度分量、強熱減量、COD、酸化還元電位、および硫化物量を取り上げた。また底生動物の量と多様度が大なるほど良好な干潟環境であるとの認識の下に、単位面積当たりの底生動物の湿質量及び個体質量を尺度とした多様度を取り上げ、熊本県沿岸干潟を対象に底質特性とこれらとの関連を分析した。 結果として、粘度分量(CC)、COD/CC(または酸化還元電位)および硫化物量が干潟環境評価指標として適正であることが明らかになった。今回は底生動物の種類の変わりに質量を底生動物の定量的尺度として用いたため、若干の精度は落ちたかもしれないが、底生動物の定量的評価が容易になった。また、底質特性および底生動物分布状況の経年変化をも調べ、河川の影響が無視できないことを確認した。 上記2の目的に関しては、特定の感潮河川を対象に浮泥の巻き上げ・沈降特性を調べ、シミュレーションモデルを構築した。 今後は上記の成果を基に更に研究を進められる事によって、底質特性による干潟評価法の確立と干潟の形成過程の機構解明が期待される。
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