研究課題/領域番号 |
08458182
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
田中 啓二 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 化学療法研究部門, 研究員 (10108871)
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研究分担者 |
川原 裕之 (財)東京都臨床医学総合研究所, 化学療法部, 研究員 (70291151)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | プロテアソーム / ユビキチン / 遺伝子破壊 / 構造機能相関 / 蛋白分解 / CDNAクローニング / 一次構造 / ATP依存性プロテアーゼ / cDNAクローニング / 蛋白質分解 / 構造-機能相関 / 細胞周期 / タンパク質分解 / ATPase |
研究概要 |
真核生物のART依存性プロテアーゼである26Sプロテアソームは、分子量約200万、総サブユニット数40を超える巨大な多成分複合体である。本酵素は円筒型の触媒ユニット(別称:20Sプロテアソーム)の両端にU字型の制御ユニット複合体(別称:PA700/19S複合体)が会合したダンベル型粒子である。我々は十数年前から、本酵素複合体の構造解析を世界に先駆けて推進してきた。本研究期間では、主としてヒト26Sプロテアソームの制御ユニット複合体を構成するサブユニット群のcDNAをクローニングしてそれらの一次構造を解析すること、そしてこれらのサブユニットに対する出芽酵母の相同遺伝子を欠失させてその細胞機能を解明することを、研究の基本戦略として行ってきた。調節ユニトは6種のATPase群と約15種のnon-ATPaseサブユニット群に大別され、本研究期間内に2個のATPaseサブニットを含む総数10種のサブユニット群のcDNAクローニング成功した。以前の研究とこれらの研究成果によりヒト26Sプロテアソームの分子生物学的手法に基づいた構造解析研究がほぼ完了し、本酵素複合体の全体像が分子レベルで明らかになった。さらに、分離したほとんど全てのサブユニットの機能を解明するために、酵母の遺伝子破壊解析を行い、プロテアソームが酵母細胞の増殖に必須であることを明らかにした。しかしながら、調節サブユニット群の中の、特にnon-ATPaseサブユニットには、触媒サブユニット群やATPaseサブユニット群とは異なり、非必須性を示す遺伝子が多数認められた。この結果、これらのサブユニット群は重複・柔軟性に富んだ機能のあることが判明した。以上の知見はプロテアソームの構造-機能相関の詳細を解明するための将来研究に重要な示唆を与えることが予想された。
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