研究課題/領域番号 |
08458187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
野田 昌晴 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
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研究分担者 |
新谷 隆史 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手
前田 信明 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (90202308)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 6B4プロテオグリカン / PTPζ / プレイオトロフィン / ノックアウトマウス / チロシンホスファターゼ |
研究概要 |
コンドロイチン硫酸プロテオグリカンとして合成される唯一の受容体である蛋白質チロシンホスファターゼζ(PTPζ)について、以下の研究を行った。 (1) PTPζの情報伝達機構 PTPζの情報伝達機構を明らかにするために、本分子のリガンド及び細胞内基質の同定を試みた。リガンドとして、ヘパリン結合性成長因子プレイオトロフィン(PTN)とミッドカイン(MK)を見い出した。PTN,MKともに神経細胞に対し、神経突起伸長促進活性及び細胞移動誘導活性を示すが、これらの活性発現に際し、神経細胞上のPTPζが両成長因子の受容体として機能していることを示した。また、酵母two-hybrid systemを用いて、PTPζの細胞内領域に結合する蛋白質の同定を試みた。その結果、PSD-95ファミリーに属する分子群がPTPζのC末端領域に結合することが明らかになった。このことは、PTPζがシナプス形成やシナプスζ可塑性に関与していることを示唆する。 (2) PTPζ遺伝子ノックアウトマウスの作製と解析 PTPζ遺伝子をLacZ遺伝子に置き換えたノックアウトマウスの作製に成功した。ヘテロマウスにおけるLacZ遺伝子の発現部位を解析することにより、PTPζ産生細胞の同定を試みたところ、大脳錐体細胞、海馬顆粒細胞等の多くの神経細胞及びアストロサイトが本分子を発現していることが明らかになった。さらに、PTPζノックアウトマウスの解剖学的、行動学的、電気生理学的解析を進めており、いくつかの異常を見い出しつつある。
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