研究課題/領域番号 |
08458200
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 明夫 九州大学, 理学部, 教授 (30037379)
|
研究分担者 |
荻島 正 九州大学, 理学部, 助教授 (70177153)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
|
キーワード | プロセシングペプチダーゼ / ミトコンドリア / プロセシング / 前駆体タンパク質 / 基質認織 / ペプチド基質 / 蛍光プローブ / プロセシングペプチターゼ / 基質認識 / プロセシングペピチダーゼ |
研究概要 |
ミトコンドリアに輸送された前駆体蛋白質の延長ペプチドを切断除去(プロセシング)し、成熟体にするプロセシングペプチダーゼの前駆体認織の機構と構成サブユニットの役割を解明することを目標とし、次の2点について解析した。(1)本酵素により基質として特異的に認織され、特定の位置が切断されるために必要十分な前駆体延長ペプチドの基本構造、(2)本酵素の2つのサブユニット各々の役割と基質結合や活性発現に関与しているアミノ酸の検索。 1.リンゴ酸脱水酵素およびアスパラギン酸アミノトランシスフェラーゼの延長ペプチドを例に、系統的にアミノ酸を変換した合成ペプチドを用いた解析により、切断点より近位のアルギニンおよび遠位の塩基性アミノ酸、および1位の疎水性アミノ酸が基質として必要な構造であることを提唱してきたが、それらのみを持つペプチドでは切断が見られず、他の必要構造の存在が示唆されていた。今回の解析により、切断位置よりC末端側の2位および3位のアミノ酸(2位はセリン、トレオニン、ヒスチジンなど、3位はトレオニン、セリンなど)も重要な役割を果たしていることを確認した。 2.蛍光プローブを付加したペプチド基質を用いて、酵素タンパク質への結合反応を解析した。酵素へは切断反応のKmとほぼ同様の10^<-7>オーダーの解離定数で結合したが、2つのサブユニット単独には30-50倍の解離定数を示した。また、結合したペプチドによる蛍光の消光実験より、基質が酵素の少し奥に結合していることが示され、両サブユニットが協同して基質結合部位を形成していることが示唆された。 3.2つのサブユニットについての精製変異酵素を用いた解析により、活性中心金属の結合アミノ酸、基質結合に関与すると思われるグルタミン酸、等の同定を行い、基質の切断点付近はβ-、アミノ末端よりはα-サブユニットが関与したいることが示唆された。
|