研究課題/領域番号 |
08458232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
金 在萬 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30029805)
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研究分担者 |
平山 恵津子 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (10247786)
安達 俊幸 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (40202634)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 筋分化 / 筋管形成 / 細胞融合 / HVJ / myogenin / 細胞膜 / 筋芽細胞 / 横紋構造 / 骨格筋 / 人工筋管 / 細胞分化 / 分化プログラム / 横紋形成 / タンパク質のリン酸化 / Myogenin |
研究概要 |
骨格筋筋芽細胞の分化、特にその融合による筋管形成機構を解明すべく、ウズラ胚筋芽細胞をラウス肉腫ウイルス(RSV)の温度感受性変異株で形質転換したQM-RSV細胞を確立した。QM-RSV細胞はRSVの許容温度である35.5℃では形質転換細胞の性質を示し分化せず増殖し続けるが、非許容温度の41℃では正常細胞の性質を示し、分化誘導され筋管形成を経て筋線維へと成熟する。 筋管形成機構解析の一環として、筋管形成を阻止する単クローン抗体の作製を試み、H-145抗体を得た。分化過程におけるその抗原分子の挙動を間接蛍光抗体法で詳しく観察したところ、筋管形成のための細胞融合にはある一定量以上のH-145抗原分子が細胞膜に発現することが必須であること、また細胞膜同士の膜融合に直接関与することが強く示唆された。 一方、筋分化制御因子myogeninの発現状況を詳しく調べたところ、QM-RSV細胞が分化反応へと方向付けられる(commitment)ためには、それに先だってmyogeninの発現が必要であり、更にある種の蛋白質のチロシン脱リン酸化がmyogeninの発現に必要であることが明らかになった。更に、横紋を形成していない筋管はmyogeninを発現し続けるが、筋管が成熟し横紋が形成されるとその発現が見られなくなることから、myogeninは筋管の成熟過程でも何らかの役割を果たしていることが示唆された。 更に、HVJ(センダイウイルス)による細胞融合に対する感受性を指標にして、分化過程における筋芽細胞の膜特性の変化を検討したところ、筋芽細胞がその分化過程において筋管形成に向け、膜特性を融合しやすく変化させることが分かった。
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