研究課題/領域番号 |
08458278
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
大西 保行 財団法人実験動物中央研究所, 腫瘍研究室, 室長 (70201382)
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研究分担者 |
中村 雅登 東海大学, 医学部, 講師 (00164335)
日置 恭司 財団法人実験動物中央研究所, 飼育技術研究室, 室長 (80208735)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ゼノグラフト / マウス / 血管内皮成長因子 / 異種移植性 / 上皮成長因子受容体 / リボザイム / ヒト腫瘍 / C-erb B / 乳酸脱水素酵素ウイルス / GM-CSF / トランスジェニック / 血管内皮増殖因子 / P-glycoprotein / ヌードマウス / SCIDマウス / アイソフォーム / G-CSF / 腫瘍 / ヒト / オーソトピック移植 / P.glycoprotein / c-erbB-2 / ヒト型抗体 / DNAフィンガープリント |
研究概要 |
癌遺伝子産物の阻害、浸潤転移の阻害、ならびに抗癌剤耐性の克服などの、新しい概念で開発される新薬候補の前臨床試験に適合するような動物実験系を開発することを目的に、具体的には、ヒト腫瘍が宿主動物内でより増殖/浸潤転移する実験動物や移植方法の開発、種々の癌遺伝子、癌抑制遺伝子、薬剤耐性遺伝子、ならびに転移に関与する遺伝子発現などの特性の明らかなヒト腫瘍株の整備を行った。主要な研究成果を以下に要約する。 1. 癌遺伝子c-erbB-2/HER 2が過剰に発現しているヒト胃癌株を同定し、SCIDマウスを用いた肺転移モデルを作製した。このモデルを用いて本遺伝子産物に対するヒト型モノクローナル抗体の薬効を評価した。 2. 血管内皮成長因子(VEGF)のアイソフォームの発現状況を検討し、腫瘍のVEGF189の発現がSCIDマウスへの可移植性や転移に密接に関連していることを明らかにした。腫瘍細胞のVEGF189の発現を抑制することによって、腫瘍の造腫瘍性が抑制されることを明らかにした。 3. 多剤耐性遺伝子MDRlの産物P-Gpが血液脳関門の機能的な分子のひとつであることをヒト腫瘍の脳内移植モデルを用いて明らかにした。また、臨床材料で発現している微弱なレベルでのP-Gp発現腫瘍の移植モデルを開発し、in vivo実験系での利点を検討した。 4. 上皮成長因子受容体の変異遺伝子に対するリボザイムが腫瘍の増殖を抑制することをマウス実験モデルによって明らかにした。 5. 腫瘍への汚染が疑われ、宿主マウスの免疫能をかく乱する恐れのある乳酸脱水素酵素ウイルスのPCR法による検出方法を開発した。 6. GM-CSF受容体を発現するヒト腫瘍がGM-CFS暴露下で増殖充進することを、ヒトGM-CSFを産生するトランスジェニック/免疫不全動物を用いて検討した。
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