研究課題/領域番号 |
08458292
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
濱 裕光 大阪市立大学, 工学部, 教授 (20047377)
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研究分担者 |
柳原 圭雄 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (70182376)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 仮想現実 / 手術支援 / 奥行き再構成像 / X線画像 / 医用画像処理 / 診断支援 / 奥行き再構成 |
研究概要 |
患者と再構成画像との重ね合わせを利用した手術支援システムの開発を行うために、奥行き断層像を高速に作成する方法と視線情報から奥行きを正確に計算する方法を開発した。 複数の撮影像から奥行き画像の簡便な再構成法を開発した。この方法の基本的な考え方は、対象物の奥行きの差が画像のずれに対応すること、すなわち同じずれ量をもつ対象物は同じ奥行きに位置することに基づき、得たい奥行きに対応するずれ量の分だけ画像をずらしながら多数枚の画像を重ね合わせることにより一定の奥行きの像を強調するというものである。この方法は重ね合わせ処理を一般に高速に行うことができる。このことが現場での利用を考えた場合の大きな利点である。 術者の使用時の容易さを考え、奥行き断層像をHMDにより術者に提示するために視線情報を使って表示画像を制御する方法を開発した。視線情報を得るために黒目と白目の境界を検出する装置を利用した。装置より得られるパラメータより術者が見ている方向ならびに注視している奥行きを計算した。しかし、人の眼は四六時中細かく動いておりため、その動きを吸収するための仕組みをハードレベルとソフトレベルの双方で検討し、人の眼の大局的な動きを捉える方法を開発した。これらの方法を複数の計算機を組み合わせることにより高速かつ効率的な動作システムとして実現した。システム全体はコンパクトであり、かつ複数に分割できるため、設置場所が限られた空間でも設置することができる。
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