• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生細胞中の細胞骨格の運動および力学的性質の磁気的・光学的測定による定量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08458294
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関東京電機大学

研究代表者

根本 幾  東京電機大学, 理工学部, 教授 (40105672)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード細胞運動 / 細胞骨格 / マクロファージ / 生体磁気 / 細胞磁気計測 / 食胞 / 微小繊維 / 微小管 / 細胞磁気測定
研究概要

細胞磁気計測の原理は、細胞に磁性粒子を導入し、これを磁化し細胞から磁界を発生させ、この細胞磁界を計測するというものである。磁性粒子は細胞内の食胞に存在するから、細胞磁気計測は食胞の運動の測定となる。磁化後、細胞磁界は緩和する。これは、食胞の方向をランダムにする細胞内の力によるものである。従って緩和の測定によって、食胞を動かすエネルギーや周囲の粘性などの推定ができる。本研究では、粘性の他に弾性も加えて、粘性要素と粘弾性要素が直列に接続された数理モデルを作った。このモデルを駆動する力は、ランダムな細胞内運動と外部から磁界によって食胞に与える回転力である。まず確率微分方程式で表せるこのモデルの性質を詳しく調べ、上記の緩和実験の他に、磁性粒子の磁化後、粒子の磁化に直接影響を与えない程度の大きさの磁界で食胞をゆっくり回転させ、その後その回転が弾性によってある程度もとに戻る様子を、細胞磁界測定によって測定する方法を開発した。これを用いて測定した結果をモデルによって解析し、モデルに含まれる2つの粘性要素、1つの弾性要素のパラメータ推定を行った。また、コルヒチンやサイトカインなど、細胞骨格に影響を与える薬品を用いてこの実験をすることにより、これらの力学的な要素に微小繊維、微小管などの細胞骨格がどのように寄与しているのか研究した。この結果、微小繊維と微小管を破壊したときに緩和曲線も粘弾性による反発も最も大きな影響を受けること、中間径繊維を破壊してもほとんど影響を受けないこと、単独の繊維としては微小繊維が緩和の発現にも外力に対する弾性に対しても大きな働きをしていることが分かった。
光学的な測定に関しては、実験技術の習得に時間がかかったことと、繊維構造の大きさが顕微鏡の分解能を大きく超えることから、微小繊維が細胞磁気計測から得られた結果を裏打ちするという段階にはまだ達していない。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 根本 幾: "生細胞中の細胞骨格の運動および力学的性質の磁気的・光学的測定による定量的研究" 東京電機大学総合研究所平成9年度中間報告書. 21-25 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小林 秀次 根本 幾: "細胞磁気計測による原形質の粘弾性の発生機構の研究-続報" 医用電子と生体工学. 35S. 563-563 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Iku Nemoto: "Quantitative investigation of the dynamics and mechanical properties of cytoskeleton through cytomagnetometric and optical measurement of living cells." Japanese Journal of Medical Electronics and Biological Engineering. vol.35, suppl.563 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shuji Kobayashi and Iku Nemoto: "The origin of viscoelasticity of the cytoplasms studied by cyto-magneto metry/second report" Interim Report of Tokyo Denki University Researchi Institute for Technology. 21-25 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小林秀次, 根元幾: "細胞磁気計測による原形質の粘弾性の発生の機構の研究-続報" 医用電子と生体工学. 35・S. 563 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 根本 幾: "粘弾性要素を含むモデルによる細胞磁気計測データの解析" 医用電子と生体工学. 34・suppl. 442-442 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 小林秀次: "細胞磁気計測による原形質の粘弾性の発生機構の研究" 医用電子と生体工学. 34・suppl. 443-443 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi