配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
脳組織を材料に細胞膜中の情報変換分子集合領域(ラフト)の解析を行い以下の知見を得た. 1. 主要成分についてはアミノ酸配列決定によるタンパク質同定,並びに特異抗体を用いた免疫ブロット法によりその同定を行ない,チューブリン,アクチン,NAP-22,GAP-43,Gタンパク質の存在を示した. 2. グリコシルフォスファチジルイノシトールアンカー(GPI)-アンカー型タンパク質については,F3/コンタクチン,T-カドヘリン,OBCAM,ニューロトリミンといった諸タンパクが濃縮されていることをみいだしたが,加えて新規のタンパク質の存在を見い出し,これをクローニングし,キロン(kilon)と命名した. 3. またラフト画分を抗原に種々のモノクローン抗体の作製を行い,ラフトに局在するタンパク質の発見を試みた結果,1つの局在タンパク質を発見しこれをパラレミンと同定した. 4. ラフトの脂質分析を行い,フォスファチジルコリンとコレステロールが濃縮されていることを見い出した.更にコレステロールの特異的抽出により,神経特異タンパク質NAP-22が特異的に可溶化することを見い出した.さらにNAP-22とコレステロール含有リポソームとの結合がカルモジュリンによって阻害されることを見い出した.
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