研究課題/領域番号 |
08459017
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
南 三郎 鳥取大学, 農学部, 教授 (70032307)
|
研究分担者 |
田中 吉紀 鳥取大学, 医学部, 教授 (70029809)
指輪 仁之 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20205884)
斎本 博之 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20186977)
重政 好弘 鳥取大学, 工学部, 教授 (00032029)
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50194410)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
|
キーワード | アミノ多糖 / キチン / キトサン / 生体防御 / 補体活性 / 多形核白血球 / 化学発光 / 肉芽形成 |
研究概要 |
1) キチン質製材の開発:水溶性キチンの作製を実施した。キチンは生体親和性が高いが、水には不溶であり、その溶媒は強酸である蟻酸しか報告されていない。この不溶性のキチンをカルボキシメチル化、硫酸化、リン酸化して水溶性のキチンを作製した(重政、斎本、指輪)。 2) 水溶性キチンの獣医臨床への応用:これらの水溶性キチンをキトサンによる肺炎のブロッカーとして応用した.マウスの腹腔内にキトサンを投与し、同時に水溶性キチンを静脈内に投与したところ、これらの水溶性キチンはすべてキトサン肺炎を程度の差はあるがブロックした。しかしその効果はリン酸キチンで最も強く認められた(南、岡本)。リン酸キチンを低分子化したところ、肺炎の抑制効果は低下した。 3) 水溶性キチンの肺炎ブロック機構の解明:キトサンは多形核白血球の遊走因子であり、かつ多形核白血球の化学発光能を刺激し、またこの反応は補体副経路の活性を介したC5aがトリッガーとなることを明らかにしている(南、岡本)。したがってこれに基づく肺炎をブロックするには補体活性機能をブロックするか、多形核白血球の遊走をブロックする必要がある。これを解明する目的でキトサンによる補体の活性のこれらの物質による抑制効果を一元放射免疫拡散法で検討したが、いづれもその効果は見られなかった。したがって肺炎ブロックのメカニズムは多形核白血球の遊走をブロックすることによると考えられた。
|