研究課題/領域番号 |
08459020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
萩島 哲 (荻島 哲) 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (70038090)
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研究分担者 |
鵤 心治 山口大学, 工学部, 講師 (30264071)
坂井 猛 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30253496)
出口 敦 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授 (70222148)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 印象派風景画 / 浮世絵風景画 / 景観形成基本計画 / 都市景観 / 水景観 / 緑景観 / 視点場 / 道景観 / 風景画 / 景観設計 / 宿場 / 景観マスタープラン / 視対象 / 距離景 / 軸景 / 対岸景 |
研究概要 |
1. 水景観における構図 河川景観の構図は、対岸景または流軸景が基本である。視点場は、河川の湾曲部、河川沿いの遊歩道、または橋上である。対岸景の場合の構図は、ランドマーク等の特徴をもつ市街地のまちなみであり、流軸景の場合は、河川の上流の奥に遠景に山を配した場合である2. 緑景観における構図 沿道の並木は、視線誘導機能、奥行き表示機能をもつことができる。独立樹の保存樹木は、画面分割機能をもつことが出来る。一般に額縁機能をもつ樹木は、郊外の丘陵地、公園などに存在している樹木である。 3. 道路・建物景観における構図 道路・建物の構図は、道路の軸景と正面景、市街地を見る俯瞰景の3つである。その際に、公園・広場に面した建物群のファサードのデザインやランドマークとなる建物の高さが、構図上重要である。 4. 絵画の視点場の検討 印象派の都市的風景画(48点)と浮世絵風景画(89点)の視点場を調査した。 (1) 印象派風景画の場合、実景と全く同じ構図であり、視点場は小広場、歩道、建物のテラスが多い。その周辺は良く保全され、視対象は中景(300m-1km)の範囲内の建物が描かれている。 (2) 浮世絵風景画の場合は、宿場内が描かれる場合実景とほぼ同じであるが、遠景の山を配する場合は、移動配置や縮小して描く等のデフォルメがなされ実景とは異なる。 5. 自治体の景観形成計画の枠組み 景観形成基本計画の図面構成は、景観資源の現状を把握する「現況図」、問題を把握して課題を示す「課題図」、景観の整備方針を示す「計画方針図」、重点的に整備すべき地区や項目を示した「重点地区計画図」の4段階で構成すべきである。
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