配分額 *注記 |
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1998年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1997年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1996年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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研究概要 |
1. 平板状試験片を対象とし,その表面に励磁用電磁石を設置し,励磁用電磁石の横で試験片表面に垂直なる方向の空気中における磁束密度(外部磁束密度)を計測し,さらに試験片裏面近傍で裏面に沿った方向の外部磁束密度を計測すれば,前者の後者に対する比は応力の変化に対して高感度に応答することを明らかにした。 2. 超強力鋼を対象とし,0〜200MPaの弾性限内の一軸引張負荷下における外部磁束密度変化と励磁周波数の関係を詳細に求めた結果,最適励磁周波数が200Hzであることを見い出した。 3. 無負荷時を対象とした初透磁率を磁束密度の一次関数で表したモデルを導入した。同関係に含まれる未定係数,および,引張負荷時を対象にこれを掛け合わせる形で展開したひずみの一次関数に含まれる未定係数を,本モデルによる数値解析と計測結果を照合し,決定する方法を確立した。 4. 平板状試験片を取り上げ,センサ位置および負荷応力を種々変化させて磁束密度を計測し,試験片の裏側ではひずみに対する感度が大きくかつセンサの位置決め誤差が小さく,一ケ所のみの計測でひずみ計測が可能であることを示した。 5. 平板状の被検査体に対して,励磁電磁石のリフトオフを微少に変化させたときの外部磁束密度の変化を計測した。これによりリフトオフに含まれる誤差が計測される磁束密度に及ぼす影響が比較的大きく,高精度なひずみ計測のためには,電磁石のリフトオフ設置精度の確保が重要であることを明らかにした。
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