研究分担者 |
岡出 元宏 アイシン精機(株), 技術研究所, 課長
石川 潔 日立建機(株), FA事業部, 主任研究員
藤井 郁也 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (90283481)
伊藤 智啓 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (20203151)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1997年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1996年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
本研究では,50MHz以下の広帯域パルス波を用いて水浸集束型超音波センサーを励起し,固体内部欠陥あるいは微視構造からの散乱波,または各種表面波波形を時間領域にてデジタル収録し,それらにデジタル信号処理を施し,固体内部の微細欠陥・構造の可視化,ならびに表面波速度・減衰を用いた表面層の特性評価及び応力測定を目的として研究を行い,以下の成果を得た. 1. 微小内部欠陥からの反射波強度をその深さでの無限平面からの反射強度で除た反射率を用いれば,焦点ビーム径よりかなり微小な欠陥寸法を評価できる. 2. Cスキャン超音波顕微鏡画像により,繰返し衝撃によって材料内に発生した数十ミクロン以上のボイドあるいは微視き裂の分布を観察し,履歴に依存した損傷の成長あるいは減少を非破壊で追跡できる. 3. 漏洩レイリー波,クリーピング波,SV波波形を時間領域にて収録し,それらの伝播速度及び減衰を高精度で測定するシステムを構築した. 4. 漏洩レイリー波,クリーピング波,表面SV波速度及び漏洩レイリー波の減衰を用いて,溶融石英・アルミニウム合金の表面層の密度を10%以内の誤差で非破壊的に推定した. 5. 有限要素法を用いて,線集束超音波センサーで励起された各種裏面波の伝播シミュレーションを行い漏洩レーリー波速度及びクリーピング波速度が2%以内で測定値と一致することを確かめた. 6. 線集束型表面波センサーを用いて,Ni/Al_2O_3傾斜機能セラミックスの表面波速度及び板厚方向に伝搬する縦波速度を測定し,位置(1mm毎)による弾性係数の変化を測定した.
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