研究課題/領域番号 |
08555106
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)
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研究分担者 |
堺 孝司 北海道開発局, 開発土木研究所, 部長
桜井 宏 北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | コンクリート / 耐凍害性 / 氷海域 / 耐久性評価 / 凍害機構 / 暴露試験 / 水中不分離性コンクリート / 中空微小球 / 促進試験 / 劣化予測 / 信頼性モデル / 凍結機構 |
研究概要 |
1. 海水の作用を受けるコンクリートの凍害メカニズム 海水浸漬供試体を示差走査熱量測定した結果、吸熱カーブは淡水浸漬の場合に比べてブロードになり、融解温度の分布は材齢とともに広くなった。また、海水浸漬供試体では、材齢とともに数十〜数千nmの空隙と総細孔容積が多くなり、凍結水量が増加した。このことから、海水の作用を受けるコンクリートの凍害メカニズムを明らかにした。 2. 信頼性理論によるコンクリートの劣化予測 コンクリートの急速凍結融解試験、暴露試験及びモルタルの引張強度試験の結果から、水セメント比が低いときに信頼性が高くなり、コンクリート構造物の供用年数や補修計画は信頼性指標から推定できることを明らかにした。 3. 水中不分離性コンクリートの耐凍害性 セルロース系の混和剤を用いた水中不分離性コンクリートの耐凍害性を改良するためにAE剤の代わりに中空微小球(EPM)を用いた結果、単位セメント量に対してEPMを1.0%と粉末度8,000g/cm^2の高炉スラグ微粉末を60%混合することにより、耐凍害性が改良されることを明らかにした。 4. 寒冷地海洋環境下で暴露した大型コンクリート供試体の劣化要因 1個2〜3tfの大型供試体を約50個北海道の海岸に10年間暴露した結果から、凍害は凍結融解作用を多く受ける飽水度の高い部位に発生しやすいことを確認した。
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