研究概要 |
著者によって開発された超微細気泡(「マイクロバブル」と呼称,10〜数十ミクロンの気泡径を有する)を発生させる装置を,各種の広閉鎖水域の水質浄化に適用し,その試験研究を行った. 第1に,次の2つのタイプのエアレータの改良とその性能試験を行い,以下の結果をえた. (1)W型エアレータでは,閉鎖水域において鉛直方向の循環流の形成と数十ミクロンを気泡径とするマイクロバブルを同時に発生させることが可能となった.また,W1型には,4枚のらせん板が配備されているが,そのことが装置製作上なかなか難しく,その改良として,M2型が検討された. (2)M型エアレータでは,10〜20ミクロンの気泡径を有するマイクロバブルを大量に発生させることが可能となった.また,この発生がポンプの圧力と流量,吸い込み空気量に依存することから,それらの相互関係を検討した.さらに,エアレータ内の圧力抵抗を減少させることを目的として改良を行った. 第2に,(1),(2)のエアレータが水質浄化に有効であることを,室内実験において確認し,次の2ヶ所において,その現地における具体的な水質浄化法について検討した. (1)M県Iダム湖の濁水浄化 (2)F県D神社池 第3に,Y県Nゴルフ場池,H川については,現地実験を行い,上記2つのエアレータが水質浄化に有効であることを確かめた.
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