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マンガン自触媒反応と嫌気性膜洗浄を利用した膜処理の効率化

研究課題

研究課題/領域番号 08555135
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 土木環境システム
研究機関北海道大学

研究代表者

渡辺 義公  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00040999)

研究分担者 鈴木 辰彦  前沢工業(株)研究開発部, 次長
岡部 聡  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10253816)
中埜渡 丈嘉  北海道大学, 工学部, 助手 (90207853)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードマンガン除去 / MF膜処理 / 塩素酸化 / 生物酸化 / 自触媒反応 / フミン質 / アンモニア性窒素 / MF膜 / マンガン / 溶解性有機物 / 粉末活性炭
研究概要

除濁と溶解性マンガン除去を主目的とした、マンガン自触媒汚泥循環式MF膜処理装置に関する研究を、パイロットプラント実験により行った。得られた結果は下記のとおりである。
(1) 生成した二酸化マンガンを含む自触媒汚泥は、粒径約3.3μmの粒子であった。本返送汚泥を塩素で活性化させた時の、溶解性マンガンの吸着等温式はフロントリッヒ型で近似された。
(2) 原水にアンモニアが含まれると、クロラミン生成の方が早く進行し、その後溶解性マンガンの酸化が起こると考えられる。よって、溶解性マンガンの酸化除去には、クロラミン生成に要する塩素量以上を添加する必要がある。モノクロラミン生成に必要な塩素要求量を、添加塩素濃度から差引いた塩素濃度が0.5mg/l以上では、90%以上の溶解性マンガンの除去が可能であった。
(3) 膜透過係数K_<20>はマンガン除去効率に影響された。マンガン除去効率が高い程、K_<20>は緩やかに減少した。
(4) 膜モジュールに付着した金属類を調べると、適切な塩素添加率で運転され、マンガン除去性が良好な時は、膜に直接付着しているマンガン量は少なかった。塩素添加率が不十分でマンガン除去性が低下した時は、膜付着のマンガン量は1オーダー高い値となった。よって、原水に対し適切な運転条件が保持できれば、自触媒汚泥の循環により、膜面でのマンガンの析出は防止できる。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 渡辺, 鈴木: "ハイブリッド型MF膜処理装置の処理特性" 第49回全国水道研究発表会講演集. (発表予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺, 鈴木: "粉末活性炭循環型MF膜処理装置による溶解性着色有機成分の除去" 第48回全国水道研究発表会講演集. 192-193 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺, 鈴木: "浸漬型MF膜装置における生物学的マンガン除去特性" 第48回全国水道研究発表会講演. 214-215 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺・鈴木: "膜を用いた高度浄水処理-マンガン除去について" 第47回全国水道研究発表会講演集. 204-205 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 中埜渡・渡辺: "MF膜浄水処理実験-豊平川表流水を用いて" 第51回年次学術講演会講演概要集. 第7部. 198-199 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺義公: "膜を用いた浄水システム-溶解性成分への対応" 環境技術. 25-4. 188-194 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺・鈴木: "膜を用いた高度浄水処理" 第51回年次学術講演会概要集. 第7部. 200-201 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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