研究課題/領域番号 |
08555147
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
内海 康雄 宮城工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (30168728)
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研究分担者 |
小林 仁 宮城工業高等専門学校, 建築学科, 助手 (80280329)
角舎 輝典 宮城工業高等専門学校, 建築学科, 助教授 (20161143)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 住宅 / 室内空気質 / 診断 / エキスパートシステム / 診断システム / 換気 |
研究概要 |
本研究では、住宅を対象とした室内空気質の診断に応用するための空気質診断エキスパートシステムを開発した。そのために、汚染質の室内濃度の基準値や設計換気量などに関する知識の整理と、多数室としての住宅のモデル化とそれについての幾つかの診断例を示し、ユーザインターフェースの改良等を合わせて行った。 まず最大3室まで扱えるエキスパートシステムのプロトタイプを作成して改良点などを検討し(論文発表済)、換気設計における汚染質の発生量、汚染質の濃度基準、供給外気量の関係に基づき診断システムの役割を示した。ユーザインターフェースを改良するための諸点をCOMISとIISiBatという換気計算用のプログラムを用いてまとめた(論文発表済)。また換気規格については、日本の換気規格作成に参加し、米国の換気規格の抄訳を行い(シンポジウム発表と学会誌投稿済)、欧州の換気規格などをまとめた。 診断の過程の分類、居住空間のモデル化、多数室換気のモデル化、問題点の整理を行った上で、知識ベース、ユーザインターフェース、推論エンジンなどを構成した。人間や機器などによる二酸化炭素の発生量の算定手順、二酸化炭素濃度の診断基準などをまとめた。この診断システムは、広く実務者が使用できることを考慮しており、最大11室までに適用できる。 日本建築学会の標準住宅について、環境条件を設定した上で、COMISを用いて換気計算を行った。排気ダクトを持つ第3種換気を行っている。さらに家族の行動パターン等を変えて、幾つかの診断例を示した。これにより、ガス器具の使用による室内空気の汚染などが診断できた。
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