研究課題/領域番号 |
08555169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田村 英樹 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (30188437)
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研究分担者 |
明石 保 住友石炭鉱業(株), 北海道技術研究所, 主任技師
石山 修 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 教務職員
堀岡 一彦 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10126328)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 溶射 / 高融点セラミックス / 耐熱 / 放電爆発 / 電熱爆発 / ジェット |
研究概要 |
耐高温環境溶射皮膜の探索研究用に設計、製作した小型電熱爆発溶射装置を用いて耐熱性高融点炭化物、ホウ化物及び窒化物セラミックスそれぞれの溶射皮膜の合成を目的として実験を行った。成果を箇条書きにまとめる。 (1)炭化タングステンと炭化タンタルの溶射:従来から懸案であった、緻密で密着性の良いコーティング膜を合成するためにセラミックジェットの流速密度を増加して行った結果、金属基板の表面から深さ30〜50μmの範囲で基板金属と溶射セラミックスを混合することができ、高い密着性が期待できるコーティングを合成できた。また、条件により基板金属と溶射セラミックスとの混合層とセラミックス単層であるトップコートを有するコーティング皮膜を合成することができた。 (2)ホウ化チタンと窒化チタンの溶射:ホウ化チタンの試料粉体に加える電気エネルギーを増加することにより緻密で、かつ、金属基板の表面層と混合するコーティングを合成することに成功した。溶射を繰り返すことで基板金属との混合層と溶射セラミックスのトップコートを有す、傾斜コーティングを形成することができた。窒化チタンの溶射についても同様の成果を得ることができたが、不定比性による窒素の現象が見られた。 (3)反応溶射による複合皮膜の合成:金属チタンと六方晶窒化硼素の混合粉体を試料として電熱爆発溶射することにより、ホウ化チタンと窒化チタンが化学反応により合成すると共に緻密で基板表面層と混合するコーティングを形成することができた。 以上の新奇な成果を学会および専門誌にて発表した。
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