研究課題/領域番号 |
08555204
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 昭雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30115844)
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研究分担者 |
千田 修治 日東電工, メディカル事業部, 主任研究員
梶山 慎一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20243496)
福崎 英一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40273594)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1996年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 酵素反応 / ペルオキシターゼ / ラッカーゼ / 抗菌剤 / 粘着剤 / 界面活性剤 / イソオイゲノール / ペルオキシダーゼ / 一電子酸化 / ラジカル / ヒドロキシスチルベン / パーオキシダーゼ / 抗菌性 / 重合反応 / グアイアコール / 金属イオン |
研究概要 |
最初に、植物由来ぺルオキシダーゼ(POD)の高いラジカル酸化反応触媒活性に注目し、種々の抗菌性化合物を新規合成した。原料として、種々のフェノール性化合物(グアイアコール、イソオイゲノール、フェルラ酸、コーヒー酸、チモール、カルバクロール、ヒドロキシスチルベン)を用い、POD反応により、種々の抗菌性化合物を合成することに成功した。その中で、インオイゲノールPOD反応物を活性薬剤として採用し、抗菌性粘着剤を試作した。ベース粘着剤としてHPAO,PANTA,PAOB,NITTOを用い、薬剤とベース粘着剤をトルエン等に溶解させたドープを支持体に塗工し、乾燥機で溶媒を除去することにより試作を行った。まず、抗菌剤の濃度検討を行ったところ、粘着剤に対しインオイゲノールPOD反応物10%以下では抗菌性がほとんど認められなかった。そこで、イソオイゲノールPOD反応物の割合を粘着剤に対して20%にしたところ、Staphyrococuss aureusに対して抗菌性が認められた。一方、イソオイゲノールPOD反応物の疎水性が、培地への浸透を妨げ、低い抗菌性の原因のひとつになっているとの考察から、界面活性剤の添加効果に関しても検討した。ところが、Tween20またはTween80を粘着剤に加えると、すべての粘着剤で相分離をおこしてしまい、粘着剤の塗工が困難であった。相分離の原因のひとつとして、粘着剤に添加する芳香族系多価イソシアネートとノニオン系界面活性剤が反応し、凝集したことが、考えられる。上記結果から、粘着剤として、PAOBおよびPANTAが適当との結論を得た。今後、さらに、架橋剤等の検討が重要と思われる。
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