研究課題/領域番号 |
08555220
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
二木 鋭雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20011033)
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研究分担者 |
野口 範子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (40198578)
高橋 希之 東京大学, 駒場オープンラボラトリー, 助手 (60280955)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 油脂 / 酸化劣化 / 脂質過酸化 / 低比重リポ蛋白質 / 血漿 / 抗酸化物 / 酸素 / ラジカル / 化学発光 / 蛍光分析 / 酸素ラジカル / 自動酸化 / 過酸化物 |
研究概要 |
油脂、食品などは大気中の酸素、光により酸化され、劣化していく。これは品質の低下をもたらし、安全性の問題を生ずる。そのため、その酸化を抑えること、酸化度を知ることが重要となる。本研究は油脂、脂質の酸化を特異的にかつ高感度、迅速、簡便に測定する方法、システムを開発することを目的としている。あわせて、これら酸化を抑制する抗酸化物の開発、評価をすることも目指している。高速液体クロマトグラフィー化学発光法による脂質過酸化物の定量、位置、立体、さらに光学異性体の分離を行うことを確立した。対象とする使用も発展させ、油、ミセル、リポソーム、リポ蛋白質、血漿、細胞での分析も可能となった。これにより、油脂、脂質の酸化の活性種、メカニズムの同定に関しても知見を得ることが可能となった。コレステロールエステルについては脂肪酸クラスの分離定量も可能となった。ジフェニルピレニルホスフィン(DPPD)を用いた超高感度蛍光分析法の応用についても研究を発生させた。DDDPで過酸化物との反応で生成するDPPDオキサイドを定量する方法の有用性を確認した。コンフォーカル蛍光顕微鏡を用いることによって、脂質過酸化物の細胞中での存在位置についても、立体的に可視化できることを確認した。今後の発展が楽しみである。さらに、種々の抗酸化物を異なる反応場で用い、その抗酸化活性を、上記の方法を用いて脂質過酸化物の生成量を測定することにより評価することを行い、有望な抗酸化物の開発に結びつけることができた。
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