研究分担者 |
橋本 昌樹 サントリー(株), 基礎研究所, 主任研究員
宇田 明 兵庫県淡路農業技術センター, 主任研究員
大川 清 静岡大学, 農学部, 教授 (60185204)
稲本 勝彦 大阪府立大学, 農学部, 助手 (50223235)
土井 元章 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (40164090)
嶋本 久二 和歌山県暖地園芸センター, 研究員
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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研究概要 |
切花の生理特性を類型化するための基礎実験を行い,以下の知見を得た. 1. 切花の品質保持期間に対する保持温度の影響は大きかったが,品目別の品質低下要因は温度が異なってもおおむね同じで,問題となる生理過程(素過程)を品目別に抽出することができた. 2. 切花に対して糖処理やSTS処理,エチレンに対する曝露処理を行う一方で,呼吸速度やエチレン生成速度,切花の吸水量の変化を測定することにより,問題となる素過程がより明確になった. 3. これらの実験データとこれまでに得られている知見に基づき,切花の生理特性の類型化を行ったところ,品質低下要因は花らいや葉の老化・褐変,花らいの不開花,花弁・花らいの離脱,花色退色,茎葉黄変,萎れ,茎葉の徒長などに類型化され,それぞれ問題となっている生理過程が明らかにされ,それを防止する基本的な指針が示された. 4. 切花の品質保持に関する情報をより利用しやすいかたちで公開するために,実験で得られた知見とこれまでの文献データを整理するためのデータベースの基本構造を設定し,書き込みを開始した. 5. 3年間の研究結果をまとめ,これまでの実験結果ならびに文献データをもとに,主要切花品目における生理過程の特徴を解説し,切花の品質保持技術に関してまとめた研究成果報告書を作成した.
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