研究課題/領域番号 |
08556013
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 昌 京都大学, 農学研究科, 教授 (70093250)
|
研究分担者 |
小川 順 京都大学, 農学研究科, 助手 (70281102)
片岡 道彦 京都大学, 農学研究科, 助手 (90252494)
小林 達彦 京都大学, 農学研究科, 講師 (70221976)
坂本 恵司 富士薬品工業(株), 研究所, 主任研究員
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
|
キーワード | ラクトナーゼ / Fusarium oxysporum / パントラクトン / 酵素的光学分割 / 固定化酵素 |
研究概要 |
Fusarium oxysporumの生産する高度な立体選択性を有するラクトナーゼを用いた酵素的なラセミ体パントラクトンの光学分割法の開発を試みた。Fusarium oxysporumからラクトナーゼをコードするゲノムDNAおよびcDNAのクローニングに成功し、さらに、ラクトナーゼをコードする遺伝子を含む組換えプラスミドを大腸菌に形質転換し、酵素の大量発現にも成功した。F.oxysporumの菌体を触媒として再利用するために、F.oxysporumの菌体および抽出した酵素の固定化の検討を行った。菌体についてはアルギン酸カルシウムゲルを、酵素についてはデュオライトA-568を用いた固定化が効果的であり、酵素活性の大幅な安定化が図ることができた。固定化したラクトナーゼ高活性菌体を触媒として、実用生産レベルでの反応を行った。350グラム/リットルのラセミ体パントラクトン水溶液350リットルを基質として、同じ固定化菌体を触媒として180回以上の光学分割を行うことができた。また、本酵素の触媒する逆反応であるD-パント酸のラクトン化反応を利用して、DL-パント酸を基質としたD-パント酸特異的ラクトン化反応によるD-パントラクトンの生産についても検討を加えた結果、水-有機溶媒2相系反応により、効率的なD-パントラクトンの選択的生産が可能であることが判明した。本研究により、ラクトナーゼを用いるラセミ体パントラクトンの酵素的光学分割法の確立ができた。今後、実用生産に向けての最終的条件検討を行っていく予定である。
|