研究分担者 |
門松 昌彦 北海道大学, 農学部, 助手 (60158847)
安藤 信 京都大学, 農学部, 助教授 (00133132)
藤本 征司 静岡大学, 農学部, 助教授 (00113621)
内田 煌二 筑波大学, 農林学系, 助教授 (10015670)
塚原 初男 山形大学, 農学部, 教授 (30007083)
梶 幹男 東京大学, 農学部, 教授 (00152645)
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研究概要 |
9大学11演習林において,平成8〜10年度の3年間,各演習林で選抜した母樹についてのフェノロジー観察を行った.また,各演習林で収集・配布されたミズナラ,コナラおよびクヌギの種子を用い、11全演習林において産地試験地造成を行った.さらに,産地試験地に育成した産地・母樹毎の実生苗について,フェノロジー観察を行った.具体的な内容は下記の通りである. 1. 母樹フェノロジーの観察:開葉,開花,着葉,着花,着果について,目視による測定と写真撮影による記録を行うとともに,樹冠下に設置しているリター・トラップに捕捉された落葉,落花,落果の数・量等を計測した.また,環境要因として気温測定も継続して行った. 2. 産地試験地の造成:北大(雨竜・和歌山),山形大,筑波大,東大(北海道・秩父),東京農工大,静岡大,京大(上賀茂),鳥取大,九大(福岡)の11演習林において,ミズナラ,コナラ,クヌギの種子を用い,産地試験地の造成を行った. 3. 産地試験地実生苗のフェノロジー観察:産地試験地に育成した苗木について,個体毎の発芽,着葉量等について計測し,さらに葉色の変化を葉緑素計(ミノルタSPAD-502)を用いて定量的に計測した.また,環境要因として気温測定も継続して行った. 以上の計測結果に基づき,母樹については計測地点間におけるフェノロジカルな特性を,また,産地試験については産地間におけるフェノロジカルな特性を比較,検討し,成果報告書として取りまとめを行った.
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