研究課題/領域番号 |
08556029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
又木 義博 九州大学, 農学部, 教授 (50038212)
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研究分担者 |
藤本 登留 九州大学, 農学部, 助手 (80238617)
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1996年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 高周波加熱減圧乾燥 / 心持ち柱材 / 丸太 / 内部応力 / 表面割れ / ドライングセット / 熱風乾燥 / 葉枯らし乾燥 / スギ / 葉枯らし材 / 高周波加熱乾燥法 / 乾燥速度 / 乾燥応力 / 心持ち角材 / 高周波加熱乾燥 / 熱風-高周波加熱併用乾燥 / 割れ / 高周波加熱減圧法 / 蒸気式乾燥 / スギ丸太 / 心待ち大断面材 |
研究概要 |
本研究では、高周波加熱減圧法をスギ等の心持ち大断面材乾燥に単独で用いるのではなく、他の乾燥法を併用し、夫々の方法をもつ特徴を活かして短所を補う乾燥システムを開発するための基礎資料を得ることを目的に実験を行った。 まず、高周波加熱減圧法を前段乾燥としての適用に関する基礎的研究として、丸太を供試材として蒸気式乾燥との適正な複合法を見出した。すなわち、乾燥後の蒸気式乾燥による短時間処理により材面の引張応力を抑えたままで外周部含水率を低下させることができるため、単独の場合乾燥後期から乾燥後にかけて発生しやすい表面割れを抑制できることを明らかにした。 引き続き、正角材について前段さらには後段に適用するシステムについて検討した。特に高周波加熱の後段への適用には、前段の熱風乾燥条件により生じた材内応力さらにはドライングセットを有効に活用して表面割れに対する品質安定性向上を図ることができることを明らかにした。なお、これら高周波加熱および熱風乾燥の併用をバッチ式で行うことが可能な高周波加熱用極板の開発を試みて、加熱効率の低下を抑えた新型凹凸極板を開発した。 最後に、葉枯らしを乾燥前処理として実施した際の、心持ち柱材の高周波加熱乾燥の有効性について調べた結果、乾燥時間の短縮のみではなく乾燥速度の向上が確認されたほか、乾燥後の材面引張応力が比較的抑えられたことから割れ発生の抑制効果が示唆された。
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