研究課題/領域番号 |
08556044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
針谷 敏夫 明治大学, 農学部, 教授 (70135557)
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研究分担者 |
高木 広明 ヒゲタ醤油(株), 研究所, 研究員
酒井 仙吉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80114487)
佐藤 英明 東北大学, 農学部, 教授 (80093243)
島田 清司 名古屋大学, 農学部, 教授 (40065579)
山本 真則 帝人(株), 研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1996年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
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キーワード | ジーンターゲッティング / プロラクチン / リコンビナント / マウス |
研究概要 |
1.マウスプロラクチン遺伝子の構造解析を行うため、PCRによりマウスプロラクチン遺伝子の一部(イントロン2を含むエキソン2〜3)を得た。このDNAをクローン化し、塩基配列を解析した。 2.ラットにおける胚性幹細胞の樹立と体細胞クローン技術を確立するためラット胚盤胞および脱出胚盤胞の内部細胞塊に由来する継代可能な培養細胞を得た。この細胞を8細胞期胚の囲卵腔に注入あるいは透明帯除去8細胞期胚と集合させキメラ胚をつくる条件を決定した。このキメラ胚は発生を進め、桑実期に仮親の子宮に移植したところ着床し発育した。除核未受精卵の調整、除核未受精卵への培養細胞の導入と電気的融合、再構築胚の活性化などの条件を調べ、卵の体外成熟・体外受精・体外発生の培養条件を確立した。 3.大腸菌による鶏プロラクチンの生合成と精製を行うためcPRLcDNAとSD配列を含有したオリゴヌクレオチドを合成し、発現ベクターに組み込み、cP発現プラスミドの構築を行った。得られた発現プラスミドにより大腸菌の形質転換を行い、培養後、遠心分離によって菌体を集め、目的の蛋白を抽出し、ポジティブクローンを確認した。これにより、リコンビナントcPRLの大量生産の道が開け、これまで不明であった鳥類プロラクチンの生理学的役割の解明が期待される。 4.泌乳開始とプロラクチン受容体遺伝子発現との関係を明らかにするため、泌乳開始時におけるプロラクチン受容体遺伝子発現を調べた。プロラクチン受容体mRNAレベルは妊娠18日午前10時までは低かったが、午後10時に3.3倍に増加し、分娩日の午前10時には4.6倍と更に増加した。培養乳腺においてコルチコステロンがプロラクチン受容体mRNAを増加させた。以上の事実から泌乳開始の10数時間前からプロラクチン受容体遺伝子が発現し、その発現にはコルチコステロンが必須であることを明らかにした。
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