研究課題/領域番号 |
08557008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀尾 嘉幸 大阪大学, 医学部, 助教授 (30181530)
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研究分担者 |
磯本 正二郎 大阪大学, 医学部, 助手 (80273671)
種本 雅之 大阪大学, 医学部, 助手 (40303945)
稲野辺 厚 大阪大学, 医学部, 助手 (00270851)
山田 充彦 大阪大学, 医学部, 助手 (10263237)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | カリウム / チャネル / 水チャネル / 内向き整流カリウムチャネル / グリア細胞 / 壁細胞 / パッチクランプ / 染色体地図 / 内向き整流性カリウムチャネル / スルホニルウレア受容体 / クラスタリング / 網膜 / ミュラー細胞 / ラミニン / spatial buffering / パッチクランプ法 / RT-PCR / clustering / SAP97 |
研究概要 |
内向き整流カリウムチャネル(Kirチャネル)は多種類のメンバーが存在するファミリーからなり、カリウムイオン(K+)を選択的に透過させるチャネルである。一次構造上で、N末端、C末端ともに細胞質内にあって、膜貫通領域を2つ持っており、その間にチャネルポア(穴)を形成する主な領域となっているH5とよばれる互いに相同性の高い領域が存在している。Kirチャネルはこのサブユニットが4つ集まって1つのポアを作る4量体として存在している。その機能として、細胞静止膜電位を深める作用、静止膜電位を安定化させる作用、細胞の興奮を抑制する作用、K+の輸送、インスリンの分泌など多彩な機能を持っている。Kirチャネルの機能の解析法として、パッチクランプによる電気的な測定とルビジウム(Rb)の放射性同位体を用いた測定法があるが、それぞれに問題点も存在した。申請者らは本研究によって、Kirチャネルファミリーの構造、分布、機能をさらに明かとするとともに、これまでのカリウムチャネルの機能測定法に替わりうる方法、或いはこれまでの測定法の欠点を補いうる新たな測定法の開発をおこなうことを試みた。本研究によって(1) Kirチャネルの1つKir4.1/KAB-2について、このチャネルの分布局在と機能を明らかとし、局在化のメカニズムについて検討を加え、さらに水チャネルAQP-4との共存について調べた。(2) 新しいATP感受性Kirチャネルのスルフォニルウレア受容体サブユニットをクローン化し、血管平滑筋に発現するATP感受性Kirチャネルを明らかとした。(3) Kirチャネルの新たなサブフォームをクローン化し、また、いくつかのKirチャネルについて遺伝子の染色体上での位置を決定した。(4) 新たなカリウムチャネル測定法を検討し、その問題点を明かとした。
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