研究課題/領域番号 |
08557016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
石川 栄治 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40029939)
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研究分担者 |
村上 喜昭 (株)住友製薬, 特薬営業本部・診断薬開発部, 部長
橋中 一也 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30202253)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 免疫複合体転移測定法 / HIV-1 / 抗HIV-1抗体 / HIV-1抗原 / β-D-ガラクトシダーゼ / 自動化 / 2,4-ジニトロフェニル基 / リコンビナント抗原 |
研究概要 |
従来法によるHIV感染診断の欠点を出来る限り解消するために、HIV-1抗原、抗HIV-1 IgG抗体の超高感度免疫測定法(免疫複合体転移測定法)の実用化に関する研究を行った。研究の重点は、自動化に置いた。 1)免疫複合体移転測定法の所要時間の短縮と一層の高感度化-多数検体を処理できるように自動化するためには、免疫複合体転移測定法の所要時間を短縮することが必須であるという観点から、世界的に免疫測定法の迅速化に最も有効と考えられてきた種々の磁気ビーズについて検討した。その結果、抗HIV-1抗体の免疫複合体転移測定法では非特異シグナルが高く、固相として適していないことがわかった。これと平行して、ポリスチレンビーズを用いる免疫複合体転移測定法の実施条件を種々詳しく検討した結果、振盪と使用血清の増量により所要時間を大幅に短縮することができるばかりでなく、高感度化も可能なことがわかった。 2)免疫複合体のトラップ効果と固相の選択-抗HIV-1抗体およびHIV-1抗原と2,4-ジニトロフェニル化反応体、β-D-ガラクトシダーゼ標識反応体の3者からなる免疫複合体のアフィニティー精製抗2,4-ジニトロフェニル基抗体不溶化マイクロプレート、ポリスチレンスティックによるトラップを、2,4-ジニトロフェニル化β-D-ガラクトシダーゼにより検討した結果、同抗体不溶化ポリスチレンビーズによるそれより速さおよびcapacityの両面とも優れていることがわかり、同時に振盪方法が、トラップ速度を強く左右することもわかった。 3)自動化装置の試作と改良-ポリスチレンスティックとマイクロプレートを使用する免疫複合体転移測定法の自動化装置を試作したが、上記および他の結果の総合の上に改良を重ねて、免疫複合体転移測定法の実用化を実現する計画である。
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