研究課題/領域番号 |
08557020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野村 慎太郎 大阪大学, 医学部, 助教授 (80159087)
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研究分担者 |
北條 昭次 (株)サクラ精機, 開発本部・病理学研究室, 室長
北村 幸彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
北条 昭次 (株)サクラ精機, 開発本部病理学研究室, 室長
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ジゴキシゲニン / ウイルス / in situ ハイブリダイゼーション / ケモルミネッセンス / mRNA / DNA / ハイブリダイゼーション / 病理診断 / ウィルス / in situハイブリダイゼーション / ケニルミネッセンス / TSA / ウイルス検出 / 全自動システム / 抗体反応 / 銀増感法 / 全自動検出システム |
研究概要 |
全自動In situハイブリダイゼーションシステムの開発と実用化を目的とし、すでに開発されている全自動染色装置と全自動免疫染色装置の有効性について検討を行ったところ、良好な結果を得た。これまではウイルスDNAの検出を主に行っていたが、改良を加えることによって、mRNAが効率よく検出されることも確認した。さらに最近開発されたチラミド増感法がin situハイブリダイゼーションに有効であるかどうかを検討したところ、従来の方法に比べて50倍高い感度で核酸を検出することができた。われわれはこのシステムの有効性について実際の病理標本を用いて検討した。迅速病理診断手術材料標本を用いて、癌遺伝子の増幅の有無を検討した。その結果、胃癌標本においてその30%にSam-1 遺伝子の増幅を認めた。この結果はサザーンハイブリダイゼーション法などによりすでに報告されている値(40%)にきわめて近く、診断の有効性を示す結果であると考えられる。また、病理解剖標本からも同様に癌遺伝子の増幅を検出する試みを行ったが、この場合の検出効率は10%前後にとどまり、長期間にわたる固定などの操作によって、細胞内のDNAが分解されたか、あるいは過度のクロスリンクを生じたかであろうと考えた。また、現在、市販されている全自動染色装置と全自動免疫染色装置を in situハイブリダイゼーションに利用するためには、特殊なプログラムを導入する必要が生じたので、これをあらかじめ機器にプログラムすることをおこなった。また、高温で機器を運転するために生じる誤差についても検討を行い、耐熱性を有する材質の利用が有効であるとの結果を得た。
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