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不活化ヒトロタウイルスワクチンの試作

研究課題

研究課題/領域番号 08557024
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 ウイルス学
研究機関秋田大学

研究代表者

中込 治  秋田大学, 医学部, 教授 (70143047)

研究分担者 今川 忠  大阪大学, 微生物病研究会研究開発部, 部長 (10036478)
中込 とよ子  秋田大学, 医学部, 助手 (40155693)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1997年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワードロタウイルス / ワクチン / Vero細胞 / 中和抗体 / 血清型 / 不活化 / 超遠心法 / 抗原性
研究概要

ロタウイルスは、先進国においても発展途上国においても全く同じ様に乳幼児期における重症の急性下痢症の最大の要因である。本研究では、ロタウイルス下痢症の予防のため、不活化ヒトロタウイルスワクチンを試作することを目的とした。そのため、(1)不活化ワクチン作成に適合する増殖のよいヒトロタウイルス株と細胞基質の組合せを選択すること、(2)大量培養系で高い感染価のウイルスが得られるようウイルスの馴化と増殖の最適化を達成すること、さらに(3)精製および不活化の工程を確立し、十分な免疫原性のある試作ワクチンを作成することを計画した。2年間の研究期間中に、ヒトロタウイルスの80〜90%の血清型をカバーする抗原型をもつVP7遺伝子組換え体の野生株であるAU64n株をアフリカミドリザル腎細胞を用いて分離し、これを不活化ワクチン生産用の細胞基質として使われはじめているVero細胞から樹立したVero CL-9細胞で馴化増殖させ、10^7pfu/ml(ウイルスタンパク量で約15μg/ml)という高濃度のウイルスを培養上清に得ることに成功した。また、大量培養したAU64n株を蔗糖クッション超遠心法により約20%の回収率で精製し、ホルムアルデヒドで免疫原性を損なうことなく不活化することに成功した。さらに、ヒトロタウイルス野生株を直接新生ブタで継代することにより、ブタに病原性を示す攻撃ウイルスを作成することができた。このように本研究は、不活化ヒトロタウイルスワクチンの研究開発における確実な基礎を築いたものと考える。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakagomi, O.(他): "Rotavirus vaccines: a perspective." Microbiology and Immunology. 40. 701-709 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nakagomi, O.& Nakagomi, T.: "Rotavirus vaccines : a perspective." Microbiology and Immunology. 40. 701-709 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] O.Nakagomi(他): "Rotavirus vaccines : a perspective" Microbiology and Immunology. 40. 701-709 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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