研究課題/領域番号 |
08557025
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮坂 昌之 大阪大学, 医学部, 教授 (50064613)
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研究分担者 |
中出 真嗣 小野薬品工業株式会社, 基礎研究所, 研究員
福島 大吉 小野薬品工業株式会社, 基礎研究所, 所長
鈴木 康夫 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (00046278)
川島 博人 大阪大学, 医学部, 助手 (50260336)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1997年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1996年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | セレクチン / CD44 / プロテオグリカン / バ-シカン / 抗炎症 / 白血球 / 急性炎症 / 接着分子 / 抗炎症剤 |
研究概要 |
1.炎症性接着分子L-セレクチンの新規リガンドとして、コンドロイチン硫酸プロテオグリカンの一つであるバ-シカンを世界に先駆けて同定した。バ-シカンはこれまで知られていたL-セレクチンリガンドとは異なり、シアリルルイスx糖鎖をもたず、かわりにコンドロイチン硫酸側鎖をもち、これをL-セレクチンのレクチン・ドメインが認識をする。バ-シカンは正常では腎尿細管上皮細胞の細胞内に存在するが、ある種の腎炎ではバ-シカンが間質に放出され、これを白血球上のL-セレクチンが認識することによって間質に白血球が浸潤する。 2.バ-シカンはL-セレクチンのみならず、他の炎症性接着分子P-セレクチン、CD44とも結合し、さらにある種の炎症性ケモカインをその糖鎖上に捕捉できることから、強い炎症誘導能力をもつことが推測される。実際にL-セレクチンの機能抑制によって間質性腎炎モデルにおいて強い抗炎症効果が観察された。 3.小野薬品がもつ広範な薬剤候補物質の中から細胞表面蛋白のフコシル化、シアリル化を極めて強く抑制できる物質を同定することに成功した。
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