研究課題/領域番号 |
08557040
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 紀夫 大阪大学, 医学部, 教授 (00144478)
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研究分担者 |
平松 直樹 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
笠原 彰紀 大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70214286)
三田 英治 大阪大学, 医学部・付属病院, 医員
結城 暢一 大阪大学, 医学部・付属病院, 医員
竹原 徹郎 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
1998年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1997年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1996年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 単鎖抗体 / C型肝炎ウイルス / B型肝炎ウイルス / ウイルス粒子 / パッケージング / HBc / 複製中間体 / 肝癌細胞株 / C型肝炎 / single-chain抗体 / DNAワクチン / 遺伝子治療 / HBc抗原 / 単鎖状体 / sFv |
研究概要 |
B型肝炎ウイルス(HBV)のコア蛋白(HBc)に対する単鎖抗体(sFv)1C9を、またHBcと反応しないコントロールの単鎖抗体γ9も作製した。これら単鎖抗体の効果をHBV粒子産生肝癌細胞株HB611で検討した。すなわち、1C9およびγ9発現HB611細胞株を樹立し、HBV転写産物・蛋白の産生、HBV複製中間体およびHBV粒子の産生に対する影響を検討した。その結果、HBV転写産物・HBc発現量に差を認めなかったが、HBV複製中間体はγ9産生株に比し1C9産生株で抑制されていた。このことより、HBcに対する単鎖抗体は、HBV-RNAのHBc内へのパッケージングを抑制することによってHBV複製を制御すると考えられた。以上のことはHCVの場合にも応用可能であり、種々のHCVコア蛋白に対するモノクローナル抗体を作製し、単鎖抗体をクローニングすることより、HCV-RNAをコア蛋白へのパッケージングの段階で抑制可能と考えられた。これまで多くの施設で、アンチセンスオリゴやリボザイムによる転写レベルでの抑制実験は報告されていたが、今回我々はウイルス粒子の形成段階で抑制が可能であることを示した。
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