研究課題/領域番号 |
08557045
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
石渡 喜一 (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50143037)
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研究分担者 |
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00228090)
千田 道雄 (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 副参事研究員 (00216558)
石井 賢二 東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 研究員 (10231135)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | アデノシンA1受容体 / アデノシンA2a受容体 / ポジトロン断層法 / ^<11>C-KF26345 / ^<11>C-KF18446 / サル / オートラジオグラフィー / アデノシン受容体 / レセプターリガンド / C-11 |
研究概要 |
ポジトロン断層法(PET)により脳のアデノシン受容体A1とA2aサブタイプをマッピングするPETトレーサの開発の前臨床段階の研究として、以下の成果を得た。 昨年開発したA1受容体リガント^<11>C-KF26345を用い、ネコ脳のA1受容体を初めてインビボで測定した。MRIによる脳の形態画像上で3コンパートメント解析法により測定したA1受容体の分布は、死後脳によるこれまでの報告とよく一致し、本リガンドによりヒト脳のA1受容体測定の可能性が示唆された。また、^<11>C-フルマゼニルによるベンゾジアゼピン受容体や血流やブドウ糖代謝も同時にPET測定し、ネコを用いるPET実験の方法論を確立した。 昨年A2a受容体リガントとして^<11>C-KF17837の可能性が示唆されたが、更に新規リガントとして^<11>C-KF18446、^<11>C-KF19631および^<11>C-CSCを合成し、インビトロでのA2a受容体選択的親和性が明らかにした。次いでマウス(組織摘出)、ラット(オートラジオグラフィー)、およびサルとネコ(PET)で4リガンドがA2a受容体の局在する線条体に集積するが、^<11>C-KF18446が最も特異性・選択性に優れたリガンドで有ることがを明らかにした。^<11>C-KF17837は脳への移行性が低かったが、^<11>C-KF18446ではこの点が改良されPETによる線条体のA2a受容体を画像化できる可能性が明らかになった。また、薬理学的観点から、KF18446は現在使われている幾つかのアデンノシンアンタゴニストとインビボで異なる受容体結合を示し、アデノシン受容体研究の新たなプローベとして期待された。
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