研究課題/領域番号 |
08557046
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
永井 良三 群馬大学, 医学部, 教授 (60207975)
|
研究分担者 |
新井 昌史 群馬大学, 医学部, 助手 (60270857)
中村 哲也 群馬大学, 医学部, 講師 (10272238)
長谷川 昭 群馬大学, 医学部, 講師 (80156306)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1996年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
|
キーワード | 放射活性ステント / ^<133>Xe / イオン注入 / レチノイン酸 / BTEB2 / 平滑筋 / 形質変換 / 133Xe / ステント / 内膜肥厚 / 再狭窄 / 血管内照射療法 / ガンマ線 / 192Ir / 新生内膜 / 転写因子 / 動脈硬化 / 冠動脈 / 血管内照射 |
研究概要 |
血行再建術後の再狭窄を防止するためには、術後の平滑筋増殖を防止する必要がある。これに対する新しい治療法として、血管内照射療法が最近注目を集めている。放射性イリジウム針によるγ線療法と動脈内に放射化ステントの留置が現在主要な方法である。中でも低容量のβ線を用いた方法は患者と術者への被爆線量が少ないため臨床的にも有用と考えられる。しかしβ線源は10日前後と半減期が短いために外国からの輸入が困難で、わが国独自に開発を進める必要がある。そこで本研究の一つの課題として、β線を表面にイオン注入したステントの開発を目指した。同時に平滑筋の活性化に関与する遺伝子を単離し、これを分子マーカーとして平滑筋増殖の分子機構とその抑制法の開発を目的とした。 1 放射性ステントの開発 円筒状のステンレス製ステントの表面に均一に^<133>Xeをイオン注入するため、回転照射台を作成し、オンライン質量分離装置で^<133>Xeを40keVのエネルギーでステンレス製ステントにイオン注入した。イオン注入後^<133>Xeの放射能を測定した結果、1.60±0.81μCiの放射活性ステントが作成されたことを確認した。さらに家兎の腹部大動脈にステントを留置したところ、ステント群で内膜の増殖抑制が見られた。現在、上下駆動式回転照合を作成し実験を進めている。 2 平滑筋細胞の活性化に関与する因子 活性化された平滑筋細胞に発現する胎児型平滑筋ミオシンSMembの転写因子としてBTEB2を単離した。BTEB2は増殖因子bFGFによって発現が誘導され、その過程にMAPキナーゼの活性化、早期反応遺伝子Egr-1が関与することが明らかとなった。さらにBTEB2の発現と作用はレチノイン酸やプロブコールによって抑制されることも示された。現在、BTEB2をアデノウイルスに組み込んだベクターを作成中で、これによって平滑筋増殖抑制効果を検討する予定である。
|