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Alport症候群のモデルマウスの作成および遺伝子治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557052
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 小児科学
研究機関新潟大学

研究代表者

内山 聖  新潟大学, 医学部, 教授 (80108050)

研究分担者 中西 真人  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (10172355)
里方 一郎  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70170800)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードAlport症候群 / COL4a4 / ノックアウトマウス / 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / COL4a5 / アデノウイルス / COL4a3
研究概要

マウスCOL4a4のゲノム遺伝子において、NCドメイン部分を含む約3.5kbの断片を取り除き、この部分にneo遺伝子を組み込んだターゲテイングベクターを用いてジーンターゲティング法によりOL4a4ノックアウトマウスを作成した。NCドメインを含むcDNA断片を用いNorthern blotを行ったところ、ノックアウトマウス腎では、COL4a4の発現は認められず、NCドメインはノックアウトされていることが確認された。6種類のIV型コラーゲンα鎖のモノクロナール抗体を用いた免疫組織化学では、IV型コラーゲンα鎖4のみならず、IV型コラーゲンα鎖3および5も全く検出されなかった。また、IV型コラーゲンα鎖1および2は、コントロールでは主に糸球体のメサンギウム基質に限局して染まるのに対し、ノックアウトマウスでは染色範囲が拡大し、基底膜も明瞭に染まった。臨床症状は、血尿、蛋白尿が認められ、血中尿素窒素、クレアチニンは、生後10週頃より急激に増加し、大部分のノックアウトマウスは、生後13-16週頃に腎不全により死亡した。光顕および電顕所見もヒトAlport症候群の組織像と一致した。以上の解析より、本ノックアウトマウスは、ヒトAlport症候群のモデル動物に成り得るものと考えられた。本ノックアウトマウスを用いて遺伝子治療の可能性を検討した。CAGプロモーターを有するアデノウイルスペクターカセットpAxCAwtに全長のCOL4a4cDNAを挿入したコスミドpAxCOL4a4を用いてCOS-TPC法により組換えアデノウイルスを作成し、腎動脈に注入した。免疫染色では、IV型コラーゲンα鎖4が弱く染まる糸球体が少数認められたが、病理組織所見および尿所見では、遺伝子導入による有意な改善は認められなかった。糸球体に効率良く遺伝子導入する新しい方法の開発が必要と考えられた。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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