研究課題/領域番号 |
08557074
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
秋吉 毅 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70038660)
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研究分担者 |
安本 雅純 宝酒造(株), バイオ研究所, 研究員
竹迫 一任 宝酒造(株), バイオ研究所, 副室長
藤 也寸志 九州がんセンター, 臨床研究部, 室長 (20217459)
山縣 基維 (山懸 基維) 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90294975)
原口 勝 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (40228531)
糠谷 育衛 宝酒造(株), バイオ研究所, 研究員
馬場 欽也 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30271117)
楠本 宏記 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (00195447)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
18,400千円 (直接経費: 18,400千円)
1997年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1996年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
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キーワード | 腫瘍拒絶抗原 / 癌特異的免疫療法 / MAGE / 抗原ペプチド / 細胞障害性T細胞 / 樹状細胞 / 癌ワクチン療法 / 細胞傷害性T細胞 / 特異的キラーT細胞 / ワクチン療法 |
研究概要 |
1.MAGE発現の検討:消化器癌で比較的高率に発現している事を報告してきたが、さらに肝癌で約60%に発現している事を見出した。またMAGE-1から-12までの発現を検討したが胃癌、食道癌等でいずれか1つを80%から90%の症例で発現している事を認めた。 2.ペプチドによる特異的細胞傷害性T細胞(CTL)の誘導:健常人末梢血(PBMC)よりMAGEペプチドを用いて特異的CTLを誘導しうる簡便な方法を開発した。この方法を用いて癌患者PBMCより特異的CTLを誘導する事が出来た。 3.新しい抗原ペプチドの同定:ペプチドを用いた特異的免疫療法の適応を拡大するために、日本人に多いHLA-A24拘束性のMAGEベプチドの同定を試みた。結合モチーフからペプチドを選択し、このうちの結合能の高いベプチドについて、私共が開発した方法を用いて健常人PBMCからの特異的CTLの誘導を行った。その結果、MAGE-3でHLA-A24拘束性の免疫原性の高いベプチド、IMPKAGLLI、を同定し、また同様に免疫原性の高MAGE-1でHLA一A24拘束性のベプチド、NYKHCFPEI、をも同定した。、 4.MAGEぺプチドを用いた癌ワクチン療法の試み:自家PBMCより樹状細胞(DC)を作製し、これにペプチドをパルスしたDCワクチンを消化器進行癌患者に投与する療法を、当研究所倫理委員会に申請し、承認されたので、3例の患者に施行した。その結果、進行胃癌の1例で療法後、腹壁腫瘤に炎症所見がみられ、PBMCより特異的CTLの誘導が可能であった。また、食道癌再発の1例で頚部転移性腫瘤の縮小を認め、この療法の有効性が示唆された。
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