研究課題/領域番号 |
08557089
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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研究分担者 |
吉田 進昭 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10250341)
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1996年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | トランスジェニックマウス / 化学発癌 / Rb蛋白 / 腎癌 / 肝癌 / トランスジーン / HNF1 / トランスジェニックス / 腎臓 / 肝臓 / 肝切除 / 癌抑制性遺伝子 / Rb遺伝子 / 腎臓癌 |
研究概要 |
HNFl(hepatocyte Nuclear factorl)遺伝子プロモーター下にヒトRb遺伝子を連結したコンストラクトを受精卵に注射して作製したHNF1-Rbトランスジェニックマウスは外見上野生型マウスと同じであり、同様に子孫も作ることができた。A系統のマウスはトランスジーンを11.0コピー/ハプロイド、B系統のマウスは4.2コピー/ハプロイドそれぞれ持っている。まず、生後の肝臓重量と腎臓重量を月を追って計測し比較したが、野生型とトランスジェニックマウス両群の間に差は認められなかった。 次に化学発癌を起こす準備を始めた。腎臓発癌のためには鉄ニトロ三酢酸を3カ月腹腔内投与し、肝発癌のためには最初ジエチルニトロサミンを腹腔内投与の後フェノバルビタール8カ月飲水させる。このプロトコールによりそれぞれ腎臓癌および肝細胞癌がおこるかどうかをまず検討した。その結果、コントロールマウスでは腎臓癌または肝臓癌の発生を確認できた。次に、HNFl-Rbトランスジェニックマウスにも化学発癌剤を投与して癌を誘導したところ、肝細胞癌の発生は認められなかったが、腎臓癌の発生はコントロールマウスと有為差がなかった。肝臓と腎臓の間に結果の遊離が認められたので、同時に注射したトランスジーンHNFl-LacZにて、肝臓と腎臓における発現パターンを検討した。その結果、HNFlの9kbpのプロモーターでは、肝細胞には100%強く発現しているが、腎臓には尿細管細胞の一部にしか発現していないことが判明した。このことは、今回得られた発癌抑制結果によく一致している。
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