研究課題/領域番号 |
08557116
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
道 健一 昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)
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研究分担者 |
道脇 幸博 昭和大学, 歯学部, 講師 (40157540)
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 講師 (40241038)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
松田 千春 昭和大学, 歯学部, 助手 (90229485)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 顎関節症 / 顎関節雑音 / 顎運動 / 音響分析 / 運動解析 / 音響学的特徴 / 客観的評価 |
研究概要 |
顎関節雑音と顎運動の同期解析システムを構築し、マイクロホンの固定法の違いによる顎関節雑音信号の再現性および検出精度について比較検討した。 システムは、シロナソグラフアナライジングシステムIIIにより検出した顎運動信号と、エレクトレットコンデンサマイクロホンにより検出した顎関節雑音信号をDATレコーダの2チャンネルのそれぞれに記録し、同期解析を行う装置である。本システムを用いて、無症候の被験者8名8関節を対象として実験を行った。検出法1はマイクロホンを外耳道内に挿入しテープで貼付し、検出法2はマイクロホンを外耳道内に挿入し、シリコーン系印象材を用いて外耳道孔周囲を緊密に閉鎖し、検出法3はマイクロホンに外形1.2mmのポリエチレン製チューブを固定してから印象材で閉鎖した。計測は暗騒音信号各10音、顎関節雑音各5音を対象として行った。拡大時間波形上において、時間領域では最大振幅値の計測を行ない、周波数領域では約0.68秒のハミング窓による時間窓掛け処理の後、高速フーリエ変換を行い、1オクターブバンド分析によって中心周波数31.5Hzから2KHzまでの各帯域の平均レベルを算出した。この際、暗騒音信号の各帯域の平均レベルを用いて顎関節雑音信号の計測値の補正を行った。さらに、電源ノイズを除去することにより顎関節雑音信号をより明瞭に抽出するため、検出した信号にディジタルフィルタ処理を行った。これらの信号の再現性を検討するため変動係数(CV値)を算出し、さらに検出精度を評価するために信号対雑音比(S/N比)を算出した。その結果、検出法3は検出法1および検出法2と比較して、精度の高い顎関節雑音信号の抽出が可能であった。
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