研究課題/領域番号 |
08557119
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
橋本 俊一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80107391)
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研究分担者 |
北垣 伸治 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (20281818)
中村 精一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (90261320)
中島 誠 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (50207792)
渡辺 信英 北海道大学, 薬学部, 助手 (80220911)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | グリコシル化反応 / 薬理活性物質 / 医薬品 / 糖 / 含リン脱離基 / 立体選択性 / 含糖抗生物質 / 薬物ターゲテイング / 薬物ターゲティング |
研究概要 |
酸性あるいは塩基性条件に不安定な薬理活性物質あるいは医薬品に糖を結合するグリコシル化反応の開発研究を行なった。その結果、3価のリンであるホスファイトを脱離基として組み込んだ糖供与体を基盤とするグリコシル化反応が、極めて高い立体選択性のみならず極めて緩和な反応条件の設定を可能にすることが分かった。以下に具体的成果を記す。 1. 緩和な反応剤であるBF_3・OEt_2を用い-78℃下、2位の隣接基関与を伴わなう系において文献上知られる最も高い立体選択性で1,2-トランス-β-グリコシドを生成することを見いだした。さらに、2位の隣接基関与を伴わなう系においてもTMSOTfを用い-50℃下、1,2-トランス-β-グリコシドのみを高収率で与えることが分かった。 2. TMSOTfを用い-94℃下、抗がん性含糖抗生物質合成に不可欠な2-デオキ-β-グリコシドの直接的かつ立体選択的な構築を達成した。 3. TMSOTfを用い-50℃下、4,6-O-ベンジリデンアセタールで保護したマンノースを用いることにより、現在最も困難な課題とされる1,2-シス-β-マンノシドの直接構築に成功した。 4. ヨウ化2,6-ジ-tert-ブチルピリジニウム及びBu_4NIを反応剤として用いることにより、1,2-シス-α-グリコシドの立体選択的構築を達成した。さらに、本法を利用し、癌及び自己免疫疾患を防ぐNKT細胞を特異的に活性化する糖脂質α-ガラクトシルセラミドの効率的合成を達成した。
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